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さようなら、アキハバラデパート! 秋葉原電気街の名物ビルが閉鎖……

2007年01月01日 06時30分更新

文● 師 忍

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 秋葉原の駅に1951年11月より55年間続いた「アキハバラデパート」が2006年12月31日16時、その歴史に幕を閉じた。JR秋葉原駅の駅ビルとして生まれた同デパートだが、最近では2002年にホビーコーナーを大幅に強化し、秋葉原のオタク文化に対応した「アキデパ フジヤマ」として再出発を行なった。しかし、2003年にはホビーコーナーを縮小し、マクドナルドやユニクロ、マツモトキヨシといった一般ショップを導入したリニューアルなどテコ入れを行なっていたが、残念ながら本格的な閉店となってしまった。

建物の北側から撮影。南も同様に閉店の横断幕がかかっていた閉店後のシャッターに張れていた閉店の案内。単なる文字だけの告知にもかかわらず、記念に撮影している人もいた

 一昔前の秋葉原には、食事をとれるところや専門店以外のショップも少なく、デパートしての価値は大きかった。しかし近年の秋葉原再開発により、飲食店の増加や電気街以外での多様化といったように、秋葉原という街の性質が大きく変わっていったことも影響があったようだ。さらにJR秋葉原駅に出入り口が増え、ヨドバシカメラやつくばエクスプレスにはデパートから直接アクセスできないという駅ビルのメリットを生かせないという要素も増えていた。

 閉店となった大晦日には、多くの人が最期のデパートを見ようと足を運んでいた。店内や外、さらには窓からの光景を撮影するなど、別れを惜しむ人々の姿がそこかしこで見られた。デパート内にあった「マクドナルド アキハバラデパート店」では、日本で初めてという、スタッフがメイドのコスチュームで接客を行なうサービスを22日から閉店まで実施しており、入店するために空き席待ちが出きるほど。これも、今の秋葉原という街だからこそのサービスだったと言えるだろう。

閉店に向けてイベントを行っていたマクドナルド。最後のメイドコスチュームなど、秋葉原らしい展開だ。この新しい試みが秋葉原の他のマクドナルドへも発展していくのだろうか

 閉店時間は16時であったが、時間前から飲食店では既に店舗を閉めて片づけを行なっていたり、自動販売機は販売を中止するなど、刻一刻と終わりに向けての準備が行なわれていた。閉店セールを行なっていたこともあり、既に商品がなくなった陳列棚も多く、そのことがさらに閉店を実感させ、その光景をカメラに納めている人も多かった。

最後の時点での店内案内板。閉店時間の張り紙が寂しいサンプルが取り除かれ、中の商品も搬出されていた自動販売機。こちらは南口の複数並んでいる自動販売機だ

 アキハバラデパート前で繰り広げられていた名物の実演販売も31日で終了。普段と変わらぬ軽妙な販売トークを響かせながら、多くの客をさばく姿も見納めだ。その姿を見るために多くの人だかりができると同時に、カメラやビデオ撮影する人も目についた。

 JR秋葉原駅の「デパート口」も利用できなくなる。デパートが閉店した後では、電気街口の南側より上れたデパート口入り口にもシャッターが降り、入れなくなっていた。秋葉原の歴史がまた1つ、区切りを迎えた。

路上販売は、どのワゴンの前にも人だかりができていた。その人の多さが、さらに人の足を止めることになり販売員と客の会話が弾んでいた人が居なくなった南側の実演販売コーナー。奥のシャッターはおり、こちらにも閉店の案内が張られていた
電気街口横のデパート入り口。コインロッカーは、事前に利用が停止となっていたシャッターが降りた、電気街口改札横のデパート入り口

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