操作性は上々!
“標準”画質でも十分楽しめる
画面11 映像作品の視聴時には、映像品質の選択を行なうことになる。映像品質はビットレートの異なる“高画質”“標準画質”の2モード。 |
GEO@チャンネルにおける映像作品を再生する際には、ビデオビットレートの異なる“高画質”“標準画質”の2パターンから選択できる。このうち冒頭で触れた通信速度2Mbpsのインターネット接続環境で再生できるのはビットレートの低い“標準画質”のみ。“高画質”で再生を行なう場合には4Mbps以上の通信速度に対応できる高速なブロードバンド・インターネット接続環境が必要だ。
画面12、13 映像品質を選択したのち、通信速度のテストが行われる。テストに失敗した場合には、失敗したことを示す情報が表示される。 |
再生映像のコントロールは、一時停止のほか早戻し/早送り、時間の直接入力によるジャンプに対応。早戻し/早送りは、ボタンを押すたびに2→4→8→16倍速と速度を変更できる。
画面14、15 視聴する権利を取得している映像作品のリスト表示については、直近に再生したものから順に表示される。 |
気になる映像品質は、タイトルによって大きく異なる。傾向としては輝度の高い部分などで表現があいまいになる部分がやや見られるものの、解像度が640×480ドットと高く発色も良好で、多くの映像が美しく楽しめる。ただ、標準画質ではビデオビットレートが低く抑えられていることから、動きのあるシーンでブロックノイズの発生が避けられない。比較的静止画の多いドキュメント番組などは綺麗だが、激しい動きのあるスポーツ番組などでは粗さが気になるワケだ。とはいえ、画質に強くこだわる方でもなければ(例えばCS放送などの番組を普通に楽しめる方なら)、まず問題ないだろう。なお、“高画質”を選択したみると動きに起因するブロックノイズは大幅に抑制された。高画質モードはインターネット接続環境に大きく依存し、回線状況によっては再生できなかったり、再生できてもドロップフレーム・音とびが発生してしまう場合もあるが、映像の美しさは標準画質よりも確実にワンランク上である。購入した後のコンテンツの映像品質は再生時に標準画質/高画質を指定できるので、マンションなどでインターネットを共有回線でお使いなら、高速転送速度が期待できる時間帯に試してみてはいかがだろうか。
画面サンプルA 高画質モードと標準画質モードでの画質比較。ここではヒョウの小紋がノーマルではわずかにぼやけて見えることが分かるが、静止した上で、よほど注意深く観察しなければ区別は付かないだろう。 |
画面サンプルB 水牛では、表皮のシワが高画質では微妙なところまで細かく描かれているが、標準画質ではやや塗りつぶされたようになっている。 |
画面サンプルC 孔雀の鮮やかな模様は、MPEG-2の圧縮では比較的苦手だと思われるが、高画質ではもちろん標準画質でもブロックノイズなどの破綻は見られない。わずかながら尾羽の根本にビットレートの違いを感じ取ることができる。 |
レンタルビデオショップなどでDVD-Videoをレンタルした場合と比べると、GEO@チャンネルの映像品質は残念ながら一歩劣る。しかし、見たい映像をレンタルビデオショップまで出向くことなく自宅にいながら視聴でき、返却の手間もない。特に返却をうっかり忘れてしまい、存外に多額の追加料金を請求されたという経験が、あなたも一度はあるだろう。そんな方にはうれしいサービスである。もちろん、レンタルビデオのような人気作品がリリース直後は常に“貸し出し中”という心配もない。ビデオサーバーに登録された作品なら深夜だろうと早朝だろうと、いつでも視聴できる。
画面16 視聴する権利を取得している映像作品の詳細。購入・プレビューのボタンが視聴に変わっている点に注目。画面にあるように、前回視聴を終えたところから見ることも可能だ。 | 画面17 GEO@チャンネルのビデオ検索はちょっと変わっていて、“気分”を選択することで、それに合う映像作品が数タイトル表示するというもの。たしかに検索機能には違いないが、どちらかといえば“お遊び”に近いノリが感じられる。 |
また、VODサービスの中にはパソコンでの視聴を前提にサービス提供するところもあるが、GEO@チャンネルはTVに直接接続するので、リビングの大画面TVで手軽かつ大迫力で楽しめる。映像作品が好きな方には、GEO@チャンネルは魅力ある選択肢のひとつといえよう。