オリンパスイメージング(株)は13日、コンパクトカメラの新製品として、2.5インチの大型液晶ディスプレーと有効600万画素CCD、ならびに生活防水機能を持つ『μDIGITAL(ミューデジタル) 600』、1ボタンに1つの機能を割り当てたエントリーユーザー向けのインターフェースを持つ有効500万画素CCD搭載の『CAMEDIA(キャメディア) FE-110』の2製品を10月中旬に発売すると発表した。いずれもオープンプライスで、編集部による予想実売価格はμDIGITAL 600が3万5000円前後、CAMEDIA FE-110は2万円前後。
『μDIGITAL 600』 |
μDIGITAL 600は、従来機に比べて約1/5の明るさの中でも被写体を確認でき、イメージどおりの撮影が行なえるという見やすく大型の2.5インチ液晶ディスプレー(約11万5000画素)を搭載するコンパクトデジタルカメラ。同社のエンタテインメント志向デジタルカメラ『i:robe IR-300』で採用した“赤目補正”“フレーム合成”“明度/彩度調整”などの簡易編集をカメラ単体で行なえる画像編集機能を、μシリーズで初めて搭載したほか、ISO感度とシャッタースピードを上げて撮影することで“手ぶれ”と“被写体ぶれ”の双方を軽減できるという“ぶれ軽減モード”を搭載。ぶれ軽減モードでは、記録画素数が200万画素(1600×1200ドット)に制限されるものの、感度がISO 1600相当まで上がった場合でもノイズレベルはISO 400程度まで軽減できるという。
そのほか、ホワイトバランス/ISO感度などのカメラに関する専門用語を解説する“メニューガイド”、パソコンを介さずに印刷するダイレクトプリントの統一規格“PictBridge”対応プリンターとUSBケーブルで接続した際に印刷実行する“かんたんプリントボタン”などを搭載し、初心者にも使いやすい配慮が行なわれている。
μDIGITAL 600の背面 |
撮像素子は1/2.5インチCCD(有効600万画素)。レンズは光学3倍ズームで35mmフィルムカメラ換算時の焦点距離はf=35~105mm相当、レンズの明るさを示すF値は3.1~5.2。レンズ構成は3群5枚(非球面レンズ3枚含む)。最大5倍のデジタルズームと合わせて最大15倍での撮影が可能。
撮影距離は通常が0.5m以上、マクロは0.2m以上で、より近接して撮影したい場合にはズーム位置が固定されるものの最短7cmでの接写が行なえる“スーパーマクロ”モードを搭載する。
記録画像形式は、静止画がDCF準拠のJPEG(DPOF/Exif 2.2/PRINT Image Matching III対応)で、解像度は最大2816×2112ドット。動画はMotionJPEG圧縮のQuickTime(毎秒15フレーム、音声なし)で、解像度は最大640×480ドット。記録メディアは8MBの内蔵フラッシュメモリーのほか、xDピクチャーカードスロットを搭載する。
ネイビー | レッド | |
本体カラーはシルバーのほかに2色を用意している |
ISO感度はAUTO(64~400相当、一部撮影モードでは最大2500相当)/64/100/200/400/800/1600相当に切り替え可能。撮影モードとして、P(プログラムオート)と24種類のS-Prg(シーンプルグラム)を用意する。シャッター速度は1/1000~1/2秒(夜景モード時は最長4秒)。連写は毎秒1.3コマでメモリーカードいっぱいまで記録できる通常連写と、解像度が200万画素相当に制限されるものの毎秒4.3コマで連続約12枚記録できる高速連写の2タイプを用意する。
インターフェースはUSB/ビデオ出力/DC入力(ACアダプターは別売)。電源はリチウムイオン充電池(LI-12B)で、撮影可能枚数はCIPA準拠の同社測定値で平均約330枚。本体サイズと重量は、幅97×奥行き26.5×高さ55.5mm/128.5g。本体カラーはシルバー/ネイビー/レッドの3色を用意する。
『CAMEDIA FE-110』 |
CAMEDIA FE-110は、エントリーユーザー向けに特化したコンパクトデジタルカメラ。よく使う撮影/再生/削除/リセット(初期設定に戻す)の4つを個別の1ボタンに割り当てたシンプルな操作系とμDIGITAL 600と同様のヘルプガイドを採用するほか、約28MBのフラッシュメモリーを内蔵し、パッケージには16MBのxDピクチャーカードを同梱することで、メモリーカードを買い足さなくても静止画や動画の撮影を体験できるなど、デジタルカメラを初めて買うユーザーを意識した設計/パッケージ構成になっている。
撮像素子は1/2.5インチCCD(有効500万画素)。レンズは光学2.8倍ズームで35mmフィルムカメラ換算時の焦点距離はf=38~106mm相当、レンズの明るさを示すF値は3.0~5.0。レンズ構成は6群7枚(非球面レンズ2枚含む)。最大4倍のデジタルズームと合わせて最大約11倍のズーム撮影が可能となる。
撮影距離は通常が0.5m以上(ワイド端)もしくは0.9m以上(テレ端)、マクロは0.2m~0.5m(ワイド端)もしくは0.5~0.9m(テレ端)で、スーパーマクロは0.02m。記録画像形式は、静止画がDCF準拠のJPEG(DPOF/Exif 2.2/PRINT Image Matching III対応)で、解像度は最大2560×1920ドット。動画はMotionJPEG圧縮のQuickTime(毎秒15フレーム、音声なし)で、解像度は最大320×240ドット。
CAMEDIA FE-110の背面 |
本体背面には1.5インチ(13万画素)の液晶ディスプレーを搭載。ISO感度はAUTO(64~320相当)のみ。撮影モードには、Pと4種類のS-Prgを用意する。シャッター速度は1/2000~1秒(夜景モード時は最長2秒)。連写機能は持たない。
インターフェースはUSB(PictBridge対応)/ビデオ出力/DC入力(ACアダプター別売)。電源は単3電池2本で、標準でオキシライド電池2本を同梱している。撮影可能枚数は、オキシライド電池を使った場合が約160枚、アルカリ電池では約65~76枚、ニッケル水素充電池は約220~240枚となる。本体サイズと重量は、幅87.5×奥行き38.5×高さ62.5mm/140g。