このページの本文へ

防水に加えて耐落下衝撃性も持つ『μ720SW』、撮影後に手ぶれを補正する新機能を搭載した『μ810』など

オリンパス、生活防水機能搭載のコンパクトデジタルカメラ“μシリーズ”を一新

2006年01月31日 12時00分更新

文● 編集部 佐久間康仁

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

オリンパスイメージング(株)は31日、生活防水機能を持つスタイリッシュなコンパクトデジタルカメラ“μ(ミュー)シリーズ”の新モデル3製品『μ810』『μ720SW』『μ710』と、コンパクトなメタルボディーに2.5インチ液晶ディスプレーを搭載した入門機『CAMEDIA FE-150』の4製品を2月中旬以降順次発売すると発表した。価格はすべてオープンプライス。各製品の主な特徴と、編集部による予想実売価格は次のとおり。

『μ810』
『μ810』
μ810
最高ISO 3200相当(記録画素数は300万画素に制限される)の高感度撮影による“ぶれ軽減撮影機能”に加えて、撮影後に映像を自動補正してぶれを軽減する新開発の“電子手ぶれ補正機能”を搭載
生活防水機能(JIS保護等級4相当、自社試験による)付きコンパクトカメラの最上位機種
1/1.8インチ有効800万画素CCD、光学3倍ズームレンズ、2.5インチ約23万画素の大型高精細液晶ディスプレー搭載
本体はステンレス製で、カラーはシルバー1色
予想実売価格 5万円前後
μ720SW
生活防水に加えて、水深3mでの水中撮影が可能な防水機能(JIS0920保護等級8(水中形)相当)、海岸などでの砂の入り込みを防ぐ防塵機能(JIS0920保護等級6(防じん形)相当)を搭載
衝撃に強い新開発の折り曲げ光学系レンズユニットと、レンズを囲むように配置した衝撃吸収材(アルファゲル)、電気回路の基板を内部で浮遊するように設計した構造などにより、万一の落下でも衝撃が内部部品に伝わらない耐衝撃設計を採用
ISO感度を2500相当(記録画素数は300万画素)に引き上げて、暗い場所でも明るく写し出せるという“ブライトキャプチャー”機能を搭載
1/2.33インチ有効710万画素CCD、光学3倍ズームレンズ、2.5インチ約11万5000画素の大型液晶ディスプレー搭載
本体カラーは“シャイニーシルバー”“ローズピンク”“アクアブルー”の3タイプ
予想実売価格 4万円台後半
μ710
700万画素クラスのデジタルカメラでは世界最小・最軽量(103g、2006年1月31日現在の同社調べ)で、生活防水採用のデジタルカメラでは最も薄いボディーを実現
“波”をモチーフにした新デザインを採用
プラチナ系2色のボディーには、ベースプレーティング+金メッキ(24K)+プラチナ合金コートの3層構造を採用し、傷に強い外装を実現
ISO感度を1600相当(最大記録画素数で撮影可能)に引き上げて、暗い場所でも明るく写し出せるという“ブライトキャプチャー”機能を搭載
1/2.33インチ有効710万画素CCD、光学3倍ズームレンズ、2.5インチ約11万5000画素の大型液晶ディスプレー搭載
本体カラーは“プラチナシルバー”“プラチナピンク”“サンシャインオレンジ”“カリビアンブルー”の4タイプ
予想実売価格 4万5000円前後
CAMEDIA FE-150
有効500万画素CCDと光学3倍ズームレンズ、2.5インチ約23万画素の大型液晶ディスプレーを持つ入門者向けコンパクトデジタルカメラ
ユーザー調査によって厳選された“ぶれ軽減/ポートレート/風景/夜景/自分撮り”の5つの頻繁に使われるシーンモードを搭載
本体はメタルボディーで、カラーはシルバーの1色
予想実売価格 2万円台前半
μ810の背面
μ810の背面

μ810に搭載された“電子手ぶれ補正機能”とは、カメラの内部に搭載したジャイロセンサーによって、撮影時のカメラの動き(上下左右の方向)を判定し、その軌跡に応じて撮影画像にぶれ軽減の画像処理を施すというもの。補正前の画像と補正後の2つの画像が記録され、ユーザーの好みに応じて選択できるという(すべての手ぶれが補正できるわけではない)。

光学系は、4群6枚(非球面レンズ4枚含む)構成の光学3倍ズームレンズで、焦点距離は7.4~22.2mm(35mmフィルムカメラ換算時:35~105mm相当)、レンズの明るさを示す開放F値は2.8~4.7。撮影距離は通常で最短60cm、マクロで最短30cm、スーパーマクロ(ズーム位置固定)では10~60cmとなる。

記録形式は、静止画がDCF準拠、DPOF/Exif 2.2/PRINT Image Matching III対応のJPEG形式で、記録画素数は最大3264×2448ドット。動画はMotionJPEG圧縮のQuickTime形式(音声付き)で、最大640×480ドット/毎秒30フレームでの記録が可能。記録メディアは約28.4MBの内蔵フラッシュメモリーのほか、xDピクチャーカードを利用可能(付属せず)。

撮影モードはP(プログラムオート)のほかシーンプログラムとしてポートレート/風景/夜景/寝顔など20種類を用意。シャッター速度は1/1000~1/2秒(夜景モードでは最長4秒)。露出補正は±2EVで1/3EVステップで制御可能。内蔵フラッシュの到達距離はワイド端が0.3~5.2m、テレ端が0.5~3.2m。連写機能はSQ1(2048×1536ドット記録)で毎秒4.2コマ、連続約12コマまで記録可能。

インターフェースは、PictBridge対応USB端子およびAV出力(マルチコネクター経由)で、変換ケーブルが付属。電源はリチウムイオンバッテリー(LI-12B)を使用し、撮影可能枚数は約250枚(CIPA規格による同社測定の平均値)。本体サイズと重量は、幅97×奥行き22.7×高さ56.2mm/145g。

『μ720SW』のカラーバリエーションと背面
『μ720SW』のカラーバリエーションと背面

μ720SWは新設計の耐衝撃ボディーが特徴で、落下距離などは公式に発表していないが、社内テストでは1.5mからの落下衝撃テストにも耐えたという。これは、構え方がおぼつかない子供にも安心して使ってもらえるべく開発したほか、スキーやラフティングなど、激しいスポーツにも携行できるように防水/防塵性も合わせて高めているという。

光学系は、8群10枚(EDレンズ1枚、非球面レンズ3枚含む)構成の光学3倍ズームレンズで、焦点距離は6.7~20.1mm(38~114mm相当)、開放F値は3.5~5.0。撮影距離は通常で最短50cm、マクロで最短20cm、スーパーマクロ(ズーム位置固定)では7~50cmとなる。

記録形式は、静止画がDCF準拠のJPEG形式(DPOF/Exif 2.2/PRINT Image Matching III対応)で、記録画素数は最大3072×2304ドット。動画はMotionJPEG圧縮のQuickTime形式(音声付き)で、最大640×480ドット/毎秒15フレームでの記録が可能。記録メディアは約19MBの内蔵フラッシュメモリーのほか、xDピクチャーカードを利用可能(付属せず)。

撮影モードはP、AUTO(フルオート)のほかシーンプログラムとしてビーチ&スノー/水中ワイド1、2/水中マクロ/水中スナップなど独自シーンモードを含む26種類を用意。シャッター速度は1/1000~1/2秒(夜景モードで最長4秒)。内蔵フラッシュの到達距離はワイド端が0.3~3.8m、テレ端が0.2~2.6m。連写機能はHQ(最大解像度)で毎秒1.1コマ、メディア容量いっぱいまで、SQ1(2048×1536ドット記録)では毎秒3.6コマ、連続約12コマまで記録可能。

インターフェースは、PictBridge対応USB端子およびAV出力(マルチコネクター経由、変換ケーブル付属)。電源はリチウムイオンバッテリー(LI-42B)を使用し、撮影可能枚数は約180枚。本体サイズと重量は、幅91×奥行き19.8×高さ58.7mm/149g。

『μ710』の4色カラーバリエーション μ710の背面
『μ710』の4色カラーバリエーション。上の2つが3層コーティングを採用したプラチナ系、下2つがハードコートの2トーンカラーモデルμ710の背面

生活防水機能付きでは世界最薄というμ710。前述のように系統の異なる2パターンのカラーリングを採用し、金属光沢のあるプラチナ系2色では、より表面強度を上げて傷に強くした3層コーティングを採用。オレンジとブルーの鮮やかな2トーンカラーのモデルでも、(3層コーティングほどではないが)傷がつきにくいという“クリアハードコード”で屋外での使用にも適しているという。

光学系は、4群6枚(非球面レンズ4枚含む)構成の光学3倍ズームレンズで、焦点距離は6.5~19.5mm(37~111mm相当)、開放F値は3.4~5.7。撮影距離は通常で最短60cm、マクロで最短20cm、スーパーマクロ(ズーム位置固定)では8~60cmとなる。

記録形式は、静止画がDCF準拠のJPEG形式(DPOF/Exif 2.2/PRINT Image Matching III対応)で、記録画素数は最大3072×2304ドット。動画はMotionJPEG圧縮のQuickTime形式(音声付き)で、最大640×480ドット/毎秒15フレームでの記録が可能。記録メディアは約19MBの内蔵フラッシュメモリーのほか、xDピクチャーカードを利用可能(付属せず)。

撮影モードはP、AUTO、ぶれ軽減モードのほかシーンプログラムとして23種類を用意。シャッター速度は1/1000~1/2秒(夜景モードで最長4秒)。内蔵フラッシュの到達距離はワイド端が0.2~4.0m、テレ端が0.5~2.4m。連写機能はHQ(最大解像度)で毎秒1.1コマ/連続約6コマ、SQ1(2048×1536ドット記録)では毎秒3.7コマ、連続約6コマまで記録可能。

インターフェースは、PictBridge対応USB端子およびAV出力(マルチコネクター経由、変換ケーブル付属)。電源はリチウムイオンバッテリー(LI-42B)を使用し、撮影可能枚数は約180枚。本体サイズと重量は、幅94.8×奥行き20.4×高さ55.9mm/103g。

『CAMEDIA FE-150』 CAMEDIA FE-150の背面
『CAMEDIA FE-150』CAMEDIA FE-150の背面

CAMEDIA FE-150は同社の入門者向けコンパクトデジタルカメラの新製品。メタルボディーを採用し、2.5インチと上位機種と同じサイズの大型液晶ディスプレーを搭載するのが特徴。光学系は、5群6枚(非球面レンズ2枚含む)構成の光学3倍ズームレンズで、焦点距離は5.4~16.2mm(32~96mm相当)、開放F値は2.8~4.8。撮影距離は通常で最短50cm、マクロで最短20cm、スーパーマクロ(ズーム位置固定)では最短6cmとなる。

記録形式は、静止画がDCF準拠のJPEG形式(DPOF/Exif 2.2/PRINT Image Matching III対応)で、記録画素数は最大2560×1920ドット。動画はMotionJPEG圧縮のQuickTime形式(音声付き)で、最大320×240ドット/毎秒15フレームでの記録が可能。記録メディアは約9MBの内蔵フラッシュメモリーのほか、xDピクチャーカードを利用可能(付属せず)。

撮影モードはPのほかシーンプログラム5種類を用意。シャッター速度は1/1000~1/2秒(夜景モードで最長4秒)。内蔵フラッシュの到達距離はワイド端が0.2~4.0m、テレ端が0.5~2.5m。連写機能は持たない。

インターフェースは、PictBridge対応USB端子およびAV出力(マルチコネクター経由、変換ケーブル付属)。電源はリチウムイオンバッテリー(LI-42B)を使用。本体サイズと重量は、幅90×奥行き24.5×高さ55mm/125g。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン