コニカミノルタ、実売10万円前後のデジタル一眼レフカメラ『αSweet DIGITAL』などを8月下旬に発売

2005年07月15日 15時23分更新

文● 編集部　佐久間康仁

ディマージュ X1は、薄型コンパクトカメラとしてはクラス最高の有効800画素CCDと、屈曲光学系により沈胴動作のない光学3倍ズームレンズ“フラットズーム”を採用。デザインと高性能を両立したという、厚さ19.5mmのスリムコンパクトなデジタルカメラ。


ブラッククローム(左)、ワインレッド(右上)、ブラストシルバー(右下)の3色で展開する『コニカミノルタディマージュ X1』

ターゲットユーザーは、“機能だけでなくデザインに価値を求める人”を設定し、具体的には“知的創造・自己探求派”の20代から団塊世代、“発展途上・上昇志向派”の30代/40代のホワイトカラーなどとしている。本体デザインの特徴としては、角に丸みをもたせ、表面にも光沢のある柔らか味のあるデザインを採用したという。ブラッククロームとワインレッドはバフで磨き上げた上にアルマイト処理を施した光沢仕上げ、ブラストシルバーは梨地仕上げで落ち着いた輝きを持たせている説明する。


光学系ユニット全体を傾けることで手ブレを防ぐという“Anti-Shake”機構

スリムタイプながら、新たに設計した手ブレ補正機構“Anti-Shake(アンチシェイク)”を搭載し、シャッター速度が遅くなる暗い室内などでも、フラッシュをたかずに自然な表情/色合いが写し出せるという。これは、一眼レフタイプに搭載しているCCD面をスライドする方式とは異なり、レンズとCCDを合わせた光学系ユニット全体を、本体の動きに対応して(ブレを打ち消す方向に)前後左右に傾けることで、手ブレ補正を実現している。


コンパクトカメラでは一般的な1/2.5インチより一回り大きな、1/1.8インチCCDを採用		Anti-Shakeに合わせて、レンズや光学系も新設計している

レンズは10群12枚の新設計GTレンズ、CCDは1/1.8インチで、最短5cmまでの近接撮影(スーパーマクロモード)が可能という。焦点距離は7.7～23.1mm(35mmフィルムカメラ換算時：37～111mm相当)、レンズの明るさを示すF値は3.5～3.8。

ISO感度はオート(ISO 50～160相当)、ISO 50/100/200相当で、シャッター速度は1秒～1/1250秒。記録形式は、静止画がDCF 2.0準拠のJPEG形式(DPOF 1.1/Exif 2.2対応)、動画はMotionJPEG圧縮のQuickTime形式(モノラル音声付き)。記録解像度は静止画が最大3264×2448ドット、動画は640×480ドット/毎秒20フレーム。記録メディアはSDメモリーカードで、32MBメディアが1枚付属する。

連続撮影は毎秒0.5コマで連続3コマ(最大解像度時)、640×480ドットでは毎秒約10コマで連続15コマまでの“UHS連続撮影”、4秒前までさかのぼって記録できる“シャッターチャンス連写”、1.5秒前までさかのぼって連続15コマを記録する“シャッターチャンスUHS連写”などの機能を持つ。背面には2.5インチ(約11万8000画素)の低温ポリシリコンTFT液晶パネルを搭載。明るい屋外やスキー場などで、一時的にバックライトの輝度を上げて見やすくする“ハイブライトLCD”機能を備える。


背面には2.5インチ液晶ディスプレーを搭載。“液晶モニターボタン”を長押しすることで、輝度がアップする		付属クレードルにセットしたところ。クレードルにはくぼみが設けられ、そこにバッテリー単体でセットして充電することもできる。予備バッテリーを購入して、本体を撮影しながら充電する際に便利だ

本体サイズと重量は、幅95×奥行き19.5×高さ68mm/約135g。インターフェースはUSB 1.1相当(最大12Mbps、クレードル側に装備)とAV出力で、パソコンなしに印刷する“PictBridge”をサポートするほか、Exif Print/PRINT Image Matching IIIの印刷補正機能を備える。本体に標準付属のUSBクレードルは、背面を表に置いてスライドショー表示が行なえるほか、バッテリー単体の充電も可能。