コニカミノルタフォトイメージング(株)は15日、CCDシフト方式の手ブレ補正機構を内蔵するレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ『コニカミノルタ αSweet DIGITAL』(シルバー/ブラック)、手ブレ補正機構“Anti-Shake(アンチシェイク)”とレンズの沈胴動作がない光学3倍ズームレンズ“フラットズーム”と搭載するコンパクトデジタルカメラ『コニカミノルタ ディマージュ(DiMAGE) X1』(“ブラストシルバー”/“ブラッククローム”/“ワインレッド”)を8月下旬に発売すると発表した。価格はどちらもオープンプライス。
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ブラックとシルバーの2色で展開する『コニカミノルタ αSweet DIGITAL』。写真はレンズ付きの状態 |
各製品の構成と編集部による予想実売価格は以下のとおり。 コニカミノルタ αSweeet DIGITAL 10万円前後/本体、充電池&充電器、ケーブル、ソフトウェアCD-ROMなど(レンズ別売) コニカミノルタ αSweeet DIGITAL レンズキット AF DTズーム 18-70mm F3.5-5.6(D)付 12万円前後/本体、AFズーム(27~105mm相当)AFレンズ、充電池&充電器、ケーブル、ソフトウェアCD-ROMなど コニカミノルタ αSweeet DIGITAL レンズキット AF DTズーム 18-70mm F3.5-5.6(D)、AF DTズーム 75-300mm F4.5-5.6(D)付 14万円前後/本体、AFズーム(27~105mm相当)レンズ、充電池&充電器、AFズーム(112.5~450mm相当)レンズ、ケーブル、ソフトウェアCD-ROMなど コニカミノルタ ディマージュ X1 5万円前後/本体、充電池、クレードル、ケーブル、SDメモリーカード(32MB)、ソフトウェアCD-ROMなど
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シルバーモデルの背面。操作系がわかる | 18-70mmのレンズキットモデルに付属するレンズを接続した前面 |
αSweet DIGITALは、2004年9月に同社が発表したレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ『コニカミノルタ α-7 DIGITAL』をベースに、量産効果によるコストダウンや、連写性能(秒3コマは変わらず、最大連続10コマ(JPEGラージ/ファイン)まで、α-7 DIGITALは同15コマまで)を抑えたり、USBインターフェースを1.1相当(最大12Mbps、α-7 DIGITALはUSB 2.0 Hi-Speed対応)にすることで、普及価格帯である実売10万円前後を実現したデジタル一眼レフカメラ。
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同じくレンズ付きの本体を上部から見たところ |
ターゲットユーザーとしては、一眼レフカメラの画質のよさ、撮影領域の広さを理解している銀塩一眼レフカメラユーザーが主体で、αSweetクラスからの買い替えユーザーや、高性能デジタル一眼レフカメラが高くて手が出せなかった人などに期待しているとのこと。
本体スペックはα-7 DIGITALを継承しており、主な特徴は
- ボディー内蔵のCCDシフト方式手ブレ補正機構を採用(α-7 DIGITALと同様)
- 新設計の筐体を採用し、α-7 DIGITALより約22%の小型軽量化を実現
- グリップ部に操作ボタンを集約し、新たに湿式ゴムによる滑り止め加工を採用
- 一般的なデジタル一眼レフカメラ(1.8インチクラス)より一回り大きな2.5インチ液晶ディスプレーを搭載(α-7 DIGITALと同様)
- APS-Cサイズ相当(23.5×15.7mm)のインターレススキャン型有効610万画素CCD、画像処理エンジン“SUPHEED II(サフィードツー)”、画像処理技術“CxProcess III(シーエックスプロセス スリー)”を搭載(α-7 DIGITALと同様)
- 夜景撮影時にフラッシュのオフが可能になった“夜景”モードと、フラッシュをたいて手前の人物と夜景をきれいに写す“夜景ポートレート”など、合計6種類のシーンセレクター機能を搭載
- 色調/ホワイトバランス/コントラスト/彩度/シャープネスなどをあらかじめプリセットした“シーン最適化モード”を搭載(P/A/M/S撮影で有効)
- 省電力設計を見直し、CIPA規格準拠の測定法で約550コマ(α-7 DIGITALは約400コマ)、同社独自の測定法では約700コマ(同じく約600コマ)の長時間撮影を実現
など。
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CCDシフト方式の手ブレ補正機能を本体に内蔵 |
CCDシフト方式は、本体の動きを検知し、ブレを打ち消す方向で上下左右にCCD面がスライドすることで光軸のズレを補正するもの。レンズ側で補正するわけではないので、αシリーズ向けレンズ(Aマウント対応、AFマクロズーム 3X-1Xを除く)すべてで、手ブレ補正機能を利用できるというメリットがある。
背面の液晶ディスプレー(約11万5000画素の低温ポリシリコンTFTパネル)は、α-7 DIGITALと同様にカメラの縦横位置を検知して、メニュー表示を90度単位で回転する“ナビゲーションディスプレイ機能”を持つ。また、より初心者に使いやすくするため、メニューのレイアウトを見直し、フォントサイズを大きくするなど使いやすさに配慮したという。
本体サイズと重量は、幅130.5×奥行き66.5×高さ92.5mm/約590gで、α-7 DIGITALより幅が19.5mm、奥行きが11mm、高さは13.5mm小さく、約170g軽量化されている。記録メディアはCF Type II(マイクロドライブ対応)とSD/MMCカードで、メモリーカードは別売。
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『コニカミノルタ AF DTズーム 11-18mm F4.5-5.6(D)』 | 『コニカミノルタ AF DTズーム 18-200mm F3.5-6.3(D)』 |
同時に、α-7 DIGITAL/αSweet DIGITALのAPS-CサイズCCDに最適化したという新設計レンズ(“DT”シリーズ)として、
- コニカミノルタ AF DTズーム 18-70mm F3.5-5.6(D)
- 3万円(税別)/レンズセットモデルと同等、単体発売は11月予定
- コニカミノルタ AF DTズーム 11-18mm F4.5-5.6(D)
- 8万4000円(税別)/9月発売予定
- コニカミノルタ AF DTズーム 18-200mm F3.5-6.3(D)
- 6万6000円(税別)/11月発売予定
の3本が発表された。また、価格未定で2006年春発売予定として、F1.4と開放絞りでのボケ味が楽しめるという35mm固定レンズ『コニカミノルタ AF 35mm F1.4G(D)』の開発も表明されている。
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『コニカミノルタ AF 35mm F1.4G(D)』 |
