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VAIO type S VGN-S92PS

VAIO type S VGN-S92PS

2005年05月11日 00時00分更新

文● 編集部・小西利明

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VAIO type S VGN-S92PS

ソニー/ソニーマーケティング

オープンプライス

VAIO type S VGN-S92PS
ソニー/ソニーマーケティング「VAIO type S VGN-S92PS」。

自腹でレビュー VAIO type Sの魅力とは?

アスキーとソニースタイルのコラボレーションサイト“SONY Flash on ASCII”
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 VAIOブランドのモバイルノートの中でも、ハイスペック志向のユーザーから根強い支持を集め続けているのが、“VAIO type S”シリーズである。本稿では自腹でtype Sのソニースタイルモデル「VGN-S92PS」を購入した編集部員によるレビューをお送りしたい。なおVGN-S92PSは2005年春モデルの製品であるが、現在販売中の夏モデル「VGN-S93PS」と比べても、CPUのクロック周波数以外では仕様面で大きな違いはないので、現行機種の購入を検討している方にも、参考になると思う。



パワーとモビリティーとデザインを兼ね備えたノートはどれだ!?

 “VAIO type S”シリーズのVGN-S92PSは、プラットフォームとして新しいCentrinoモバイル・テクノロジに準拠した通称“Sonomaプラットフォーム”を採用した最初の世代の製品である。Sonomaプラットフォームは2MBの2次キャッシュメモリーを内蔵する“Pentium Mプロセッサー”、PCI ExpressやDDR2メモリーのデュアルチャネル接続に対応するチップセット“Intel 915GM/PM Express”シリーズ、IEEE 802.11a/b/g対応の“無線LANチップセット”で構成される(VGN-S92PSはIEEE 802.11b/gのみ対応)。VGN-S92PSでは、さらにグラフィックス機能として米エヌビディア社の「NVIDIA GeForce 6200 with TurboCache」(GeForce 6200TC)を搭載。ソニーはtype Sシリーズを“メインマシンとして使えるハイパフォーマンス・モバイル”と称しているが、その売り文句に恥じない優れた性能を持っている。搭載する液晶ディスプレーは13.3インチのワイドXGA(1280×800ドット)で、本体前面に光ディスクドライブも内蔵する。

 ハードウェアの細かい話題はこちらの記事を参照していただくとして、まずは筆者がtype Sを購入するに至った理由から、かいつまんでお話したい。ASCII24編集部の編集部員は、毎日各地で開かれる記者発表会や展示会、イベントに赴き、その様子や発表内容を記事としている。ときには海外の大規模な展示会に出かけて、会場のプレスルームやホテルから、その様子をレポートすることもある。そうした現場での作業にはモバイルノートが欠かせない。それもできるだけパワフルなモノが。特に高画素デジタルカメラで撮影した大量の写真やPDFの資料、関連ウェブサイトなどを同時に閲覧しながらの原稿作成作業には、CPUパワーとメモリー容量、そしてなるべく広い液晶ディスプレーがないと、作業効率が大きく低下する。展示会などではCD-Rでデータを渡されることも多いので、内蔵光ディスクドライブも欠かせない。インターネットへのスムーズな接続には、内蔵無線LANがもちろん必須だ。一方でバッテリー駆動時間はそれほど重視しない。筆者の使用環境では、ACアダプターを使えない環境で長時間作業をすることはあまりないためだ。

 筆者は最近まで外部での作業に、3年ほど前に購入した「バイオC1 PCG-C1MSX」を使用していた。しかしCPU性能や画面サイズが物足りなく、光ディスクドライブも内蔵しないため、特に海外取材での作業時には強い不満を感じていた。さらに次に購入するモバイルノートには、常日頃仕事に使用するメインマシンも兼ねさせるつもりもあった。そのためパフォーマンス面もかなり重要視される。そこで各社の2005年春モデルから、自分の用途に適当なモバイルノートを選ぶことにしたわけだ。

 VGN-S92PSを購入する前に比較検討した製品は、(株)東芝の“dynabook SS LX”、日本電気(株)の“LaVie RX”、松下電器産業(株)の“Let'snote Y2”だった。いずれも14.1インチSXGA+の画面サイズを備えた2スピンドルモバイルノートである。これらのライバルたちの中からVGN-S92PSを選んだ決め手は、グラフィックス性能を含めた全体のパワーと価格だった。なぜモバイルノートでグラフィックス性能にこだわったのかと言うと、筆者がネットワークゲーム(特にMMORPG)のマニアである点と、2006年後半以降に登場する次世代Windows“Longhorn”の新グラフィックス仕様が、DirectX 9準拠のGPU(グラフィックスチップ)の搭載を前提としているためだ。2005年春に買うノートを選ぶ際に、まだβ版もないLonghornの仕様を気にするとは“鬼が笑う”どころではないが、1台のノートを2~3年使うという筆者の状況からすると、このノートを使っている間に、一度はOSの更新があり得る。新OS登場の時点でも十分な能力を持ったノートが欲しかったわけだ。

最後までVGN-S92PSとどちらを選ぶか悩んだ「dynabook SS LX/190DR」。性能はほとんど互角で、HDDプロテクションなどモバイル向きの機能を備える
最後までVGN-S92PSとどちらを選ぶか悩んだ「dynabook SS LX/190DR」。性能はほとんど互角で、HDDプロテクションなどモバイル向きの機能を備える。

 さて2005年春モデルの当時は、Sonomaプラットフォームを採用したモバイルノートはまだ少なく、比較検討した4製品の中でSonomaを採用しているのは、VGN-S92PSとdynabook SS LXのみだった(この点はSonoma採用機種の多い2005年夏モデルが出揃った現在とは事情が異なる)。またLet'snote Y2はCPU性能も他の3機種に比べて低く、実売価格も20万円代後半とやや高めだったのでこの時点で脱落した。またVGN-S92PSとdynabook SS LXはGPUにGeForce 6200TCを、LaVie RXはチップセットこそ古いIntel 855PMであるものの、GPUにはカナダATIテクノロジーズ社の「MOBILITY RADEON 9700」を搭載していた。GPU性能だけを見ればLaVie RXが一段抜け出ている。この3機種のどれにするかは相当に悩んだものだが、実際に発注に踏み切った2005年2月中旬時点では、dynabook SS LXはまだ発売を開始しておらず、直販オンラインストアでの販売価格を比較してみると、VGN-S92PSとLaVie RXをほぼ同等の構成にした場合、VGN-S92PSのほうが2万円程度安かったのだ。またソニースタイルモデルのVGN-S92PSは、標準でメモリーがデュアルチャネル接続された構成(つまり2枚のメモリーモジュールを装着ずみ)で購入できるという点もポイントだった。GeForce 6200TCは、メインメモリーの一部をビデオメモリーとして使用する。そのためデュアルチャネル接続されたVGN-S92PSのメモリー性能が、グラフィックス性能にも効いてくる可能性があると判断したからだ。

 Sonomaプラットフォームや価格以外にも、type Sのみがワイド型の液晶ディスプレーを搭載している点もポイントになった。VGN-S92PS以外の3機種は、1400×1050ドットの広い液晶ディスプレーを備えている。これらに比べるとVGN-S92PSの液晶ディスプレーは30%ほど狭いのだが、筆者はWindows XPのタスクバーを画面左側に縦型で配置して使っているので、ワイド液晶ディスプレーは適しているのではないかと考えたためだ。

 前置きが長くなったが、こうした選定理由で選んだVGN-S92PSの構成を、以下のスペック表に記す。ソニースタイルモデルの魅力は、搭載するパーツ類を細かく選択できる点にある。CPUは店頭モデルと同じ1.73GHzのPentium Mにして(2.13GHzはさすがに高くて手を出せない)、メモリーは1GBと多めを選び、その代わりほかのパーツはかなりケチった。液晶ディスプレーはビデオ視聴に適した“クリアブラック液晶”ではなく、通常タイプの液晶ディスプレーを選択、HDDも60GBで抑えた。光ディスクドライブもDVD作成はしないつもりなので、安価なCD-RW/DVDコンボドライブを選択した。OSはもちろんWindows XP Professionalだ(編集部内のドメインネットワークへの接続が必要なため)。一方で本体と同時に、自宅用として追加のACアダプターを1つと、職場用に専用ポートリプリケーターも注文した。これについては後ほど述べるとしよう。これらをひっくるめた注文価格は24万3400円。安い買い物ではないが、同クラスの他社製品+オプション類と比べれば、安価に済んだのではないだろうか。ちなみに支払いには、分割払いが可能になる(株)ソニーファイナンスインターナショナルの“サイバーオンクレジット”を使用した。

VAIO type S VGX-S92PS(レビュー機)の主なスペック
製品名 VGN-S92PS
CPU Pentium M 740-1.73GHz
チップセット Intel 915PM Express
メモリー DDR2 SDRAM(PC3200) 1GB
液晶ディスプレー 13.3インチワイド 1280×800ドット
グラフィックス NVIDIA GeForce 6200 with TurboCache
HDD 60GB
光ディスクドライブ CD-RW/DVDコンボドライブ(CD-R/RW 最大24倍速書き込み、DVD 最大8倍速読み込み)
スロット PCカード TypeII×1、メモリースティック×1
通信 IEEE 802.11b/g、10/100BASE-TX、V.92 56kbpsモデム
I/O USB 2.0×2、i.LINK(IEEE 1394)、外部アナログディスプレー端子、ポートリプリケターコネクター、ヘッドホン出力など
バッテリー駆動時間 約3.5時間
サイズ(W×D×H) 312.5(W)×229.4(D)×35.4(H)mm
重量 約1.95kg
OS Windows XP Professional SP2

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