(株)ナナオは1日、スピーカー内蔵液晶ディスプレー“MultiEdge”シリーズの新モデルとして、動画再生特性と内蔵スピーカーの音質の向上を図り、新デザイン筐体を採用した『EIZO FlexScan M170』『EIZO FlexScan M190』の2製品を発表した。発売日は『EIZO FlexScan M170』が25日、『EIZO FlexScan M190』が12月2日。価格は両モデルともオープンプライスで、編集部による予想実売価格は『EIZO FlexScan M170』が7万5000円前後、『EIZO FlexScan M190』が11万円前後。
『EIZO FlexScan M170』(写真右)および『EIZO FlexScan M190』(写真左) |
“EIZOダイレクト”専用カラーの“シルバー”モデル |
“オーバードライブ回路”の基本原理。液晶画素の立ち上がりに電圧を強めにかけることにより、応答速度を高速化するる |
液晶パネル上部に組み込まれた“BrightRegulator”機能用のセンサー。ここで周囲の環境の明るさを測定し、画面の明るさを自動調整する |
内蔵スピーカーは、液晶テレビやカーオーディオなどにも使われる“SRS WOWサウンド”技術を採用したスピーカーシステムで、アンプ出力は、従来シリーズの1W+1Wから2W+2Wに変更されている。同技術を採用したスピーカーでは、ステレオ再生過程などで失われた音空間情報や方向性を復元、自然で立体感のある音場を再現する“SRS”技術、重低音域を再生する“TruBass”技術、音像を縦方向に動かすことで音の輪郭を明確にする“FOCUS”技術の3つを組み合わせ最適化したもので、小型のスピーカーでも臨場感のあるクリアーなサウンド再生が可能になるという。
入出力端子類は、映像入力がミニD-Sub15ピン(アナログRGB)×1とDVI-D24ピン(DVI Rev.1.0準拠)×1、音声入力端子(ステレオミニジャック)×2、ヘッドフォン出力(ステレオミニジャック)×1、USB 2.0ポートがアップストリーム×1とダウンストリーム×2。本体サイズは、『EIZO FlexScan M170』が幅441×奥行き200×高さ274.6~423.5mm、重量約5.6kg、『EIZO FlexScan M190』が幅483×奥行き200×高さ288~441mm、重量約7.1kg。製品パッケージには、電源コード/ディスプレーケーブル×2(ミニD-Sub15ピン用とDVD-D24ピン用がそれぞれ1)/オーディオケーブル/CD-ROM(ドライバー、Windows用ディスプレーコントロールツール『ScreenManager Pro for LCD』、取扱説明書)/USBケーブルなどが同梱される。
なお同社では、両製品の法人向けモデルとして『EIZO FlexScan L578』『EIZO FlexScan L778』も発売する。通常モデルとの相違点は、
- “PCリサイクルマーク”非対応
- 付属ディスプレーケーブルがミニD-Sub15ピンケーブルのみ
- 本体カラーが“オフホワイト”“ブラック”の2色
となっている。価格はいずれもオープンプライスで、予想実売価格は『EIZO FlexScan L578』が7万2000円前後、『EIZO FlexScan L778』が10万7000円前後。