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ナナオ、Adobe RGBとキャリブレーションに対応した22.2インチWUXGA液晶ディスプレー『EIZO ColorEdge CG220』を発売

2004年10月14日 20時56分更新

文● 編集部

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(株)ナナオは14日、“Adobe RGB”の色域に対応し、キャリブレーションに対応した22.2インチWUXGA液晶ディスプレー『EIZO ColorEdge CG220』を11月25日に発売すると発表した。価格はオープン。

『EIZO ColorEdge CG220』
『EIZO ColorEdge CG220』

『EIZO ColorEdge CG220』は、アドビ シシステムズ社が提唱する色空間“Adobe RGB”の色域に対応したことで、印刷/広告業界の色の基準“JMPA COLOR”や“JAPAN COLOR”などの色域をカバーできるのが特徴。独自開発の画像制御用ASIC(特定用途向けIC)を採用し、画像データを内部14bit処理することにより滑らかな階調表現を行なえるようにしており、特に低階調部(シャドウ部)における視認性が向上しているという。また、パソコンから出力された8bit(256階調)のデータを10bit(1021階調)に多階調変換し、理想的な8bit(256階調)に再割り当てを行なう自動多階調対応となっている。さらに、1台ごとにガンマ値を測定し、正確なガンマ値(2.2)に設定して工場出荷を行なっているため、キャリブレーション時のガンマの変更や調整が計算で行なえ、工場設定のカーブ形状を保ったままの正確なガンマ値を設定できるとしている。

解像度は1920×1200画素(アスペクト比16:10、表示サイズ478×299mm)で、DTPアプリケーションのカラーパレットなどのツール類と、A4見開き(2ページ)を原寸で同時に表示できるという。視野角は上下/左右とも170度で、コントラスト比は700:1、輝度は200cd/m2。画素ピッチは0.294mm。応答速度は37ms。入力はアナログRGBとデジタルに対応し、入力端子はDVI-I29ピン×2を装備する。USB 2.0対応のHub機能(アップストリーム×1、ダウンストリーム×2)も搭載。本体サイズは幅565×奥行き272×高さ452.2~552.5mm、重量は14.5kg(スタンド部含む)。VESAマウント(100mm)に対応する。チルトは上30度/下3度、スイーベルは左右各35度。盗難防止用セーフティロック取り付け穴も装備する。電源はAC100~120V/200~240Vで、消費電力は90W(節電時2W、1系統入力時)。専用の遮光フードやクリーニングキット、ディスプレーケーブル(DVI-I→ミニD-Sub15ピンなど2本)が付属する。

遮光フードを装着
専用遮光フードと別売のキャリブレーションセンサーをセットした様子

ツールとしてキャリブレーションソフト『ColorNavigator』が付属しており、10bitのルックアップテーブルを利用する高精度のキャリブレーションに対応しており、ダイアログボックスから目標値を選択するだけで、ディスプレーごとの個体差や経年による色の変化を測定/補正できるようになっている。対応OSはMac OS X 10.2以降、Mac OS 9.2.2、Windows XP/2000/Me/98 SE。対応キャリブレーションセンサーは、USB接続の同社製『ColorEdge CX1』(価格はオープン)、スイスのGretagMacbeth社の“i1”シリーズ。

製品は5年間保証。有償のアフターサービスとして、購入時にセットアップ/キャリブレーション/操作説明などを行なう“初回設置サービス”、階調特性を校正する“階調特性点検サービス”、バックライトの交換を行なう“バックライト交換サービス”、階調特性の訪問点検を年に1度行なう“定期メンテナンスサービス”(3/4/5年契約を用意)、定期メンテナンスサービスに修理保守を加えた“保守メンテナンスサービス(5年)”、保守メンテナンスサービスにバックライト交換(1回)を追加した“フルサポートサービス(5年)”も用意されている。

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