このページの本文へ

“EM64T”搭載の「Pentium 4 Processor LGA775 With EM64T」が登場!!

2004年08月07日 00時00分更新

文● 増田

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 “EM64T”こと“エクステンデッド・メモリ64テクノロジ”を搭載するLGA775版「Pentium 4-3.6GHz」が秋葉原に登場した。ご覧のように、パッケージは白黒となるなんとも変わったものを採用している。

パッケージ CPU本体
「Pentium 4 Processor LGA775 With EM64T」のパッケージCPU本体。S-Specは“SL7L9”となっている

 “EM64T”は、Itanium/Itanium2が採用するIA-64アーキテクチャとは異なり、既存のIA-32アーキテクチャーを拡張したもの。AMDの“AMD64”アーキテクチャーと同様、64bitOS/アプリケーションに対応しながら既存の32bit環境との互換性が維持されている。ご存知の通り、6月に登場したFSB800MHz、“Nocona”コアを搭載した新型「Xeon」にも採用されている。
 今回登場したのはその“EM64T”を採用したLGA775版Pentium 4。同社の資料によると製品名は「Pentium 4 Processor LGA775 With EM64T」で、“Prescott”コアを搭載する製品と思われる。入荷したドスパラ秋葉原2号店 Prime館によると、同店のショップブランドPC“Prime”シリーズに組み込んだ状態で近々販売する予定とのことで、現在チック中だという。なお、CPU単体での販売予定は今のところないとのこと。ただし、参考までに価格を出すとすれば、通常のLGA775版「Pentium 4-560(3.6GHz)」と同程度の価格になるようだ。

パッケージの比較 パッケージ背面
従来出回っているオレンジとブルーを基調にしたPentium 4のパッケージとの比較。違いは明らかパッケージ背面は、CPU本体と付属のクーラーが肉眼で確認可能な小窓付き。このあたりは変わらない

 単体での販売を想定していないためか、パッケージも従来出回っているオレンジとブルーを基調にしたPentium 4のパッケージとは異なる白黒のもの。正面左に貼られているシールは“3.6GHz/800MHz System Bus/1MB L2 Cache”と、LGA775版でありながら“プロセッサ・ナンバ”を採用しない実クロック表記となっているほか、“EM64T”搭載の証となる“Intel Extended Memory 64 Technology”の文字もしっかり確認できる。この辺りは“Nocona”コアを搭載した新型「Xeon」と全く同じだ。パッケージ背面は、CPU本体と付属のクーラーが肉眼で確認可能な小窓付き。サイドのスペックシールによると最大動作電圧は1.4V、S-Specは“SL7L9”となっている。

EM64T for Pen4 EM64T for Xeon
こちらは「Pentium 4 Processor LGA775 With EM64T」こちらは“Nocona”コアを搭載した新型「Xeon」。どちらも“EM64T”搭載の証となる“Intel Extended Memory 64 Technology”の文字が見える
スペックシール CPU拡大
サイドのスペックシールによると最大動作電圧は1.4V、S-SPECは“SL7L9”ほかに3.4GHzと3.2GHzのモデルがあるようだ

 前述したように単体での発売がない以上、「Pentium 4 Processor LGA775 With EM64T」は自作ユーザーにとっては縁の遠い製品だ。64bitを舞台とした次世代の市場では“AMD64”アーキテクチャーで先行するAMD。それを必死に追撃するIntelの様子が伺える、そんな製品なのかもしれない。

【関連記事】
【取材協力】

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ