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「車で言えばフルモデルチェンジだ!」――インテル、新生Xeonプロセッサーを発表!

2004年06月29日 23時51分更新

文● 編集部 小板謙次

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同日午後には都内の別ホテルにて、日本ヒューレット・パッカード(株)が、インテルが発表した新Xeon搭載のワークステーションとして、『HP Workstation xw8200シリーズ』、『HP Workstation xw6200シリーズ』、そしてPentium 4プロセッサー搭載『HP Workstation xw4200シリーズ』を発表した。『HP Workstation xw8200シリーズ』、『HP Workstation xw6200シリーズ』はインテル Xeonプロセッサ 2.80GHz/3.40GHz/3.60GHzの3種類、『HP Workstation xw4200シリーズ』はPentium 4-3.0GHz/3.4GHz/3.6GHzの3種類のラインナップをそろえる。

パーソナルシステムズ事業統括ワークステーション・ビジネス本部ワークステーション・マーケティング部プロダクトマネージャーの小島順氏は、「現状64ビットのOSがLinuxしかなく、やはりWindowsのリリースが待たれるところ。その後に64ビットのアプリケーションがでてくる」としながらも、アプリケーションを待たずしても顧客は新XeonのEM64Tと64ビットOSのメリットを享受できることを説明した。「Windows XPはユーザーエリアが2GBまでしかなく、CADのデータを扱っているユーザーが、大規模モデルのハンドリングができなくて困っている」とのことで、現状HPではパフォーマンスチューニングフレームワークというユーティリティーを使って3GBパッチを当て、ユーザーエリアが3GBまで増える方法をとっているという。「64ビットのOSが登場すると、アプリケーションが32ビット対応のままでも、ユーザーエリアが4GB使える」と説明した。

64ビットのOSが登場すると、アプリケーションが32ビット対応のままでもユーザーはメリットを享受できる
64ビットのOSが登場すると、アプリケーションが32ビット対応のままでもユーザーはメリットを享受できる
XeonプロセッサーのDBSほか、ハードディスクの振動を抑える工夫などによって静音性を追求していることをアピール
XeonプロセッサーのDBSほか、ハードディスクの振動を抑える工夫などによって静音性を追求していることをアピール
HP Workstation xw8200シリーズ

HP Workstation xw8200シリーズはハイエンドCAD、DCC、ノンリニア編集、レンダリングクラスターでも使用が主なターゲットとしており、グラフィックスコントローラーとして米エヌビディア社のPCI Express対応製品『NVIDIA Quadro NVS 280』『NVIDIA Quadro NVS 330』『NVIDIA Quadro FX 1300』『NVIDIA Quadro FX 3400』から選択可能。メモリースロットは8スロットを用意し、DDR2 SDRAMを最大4GBまで搭載可能だ。HDDはSerial ATA接続で80GB(毎分7200回転)/160GB(毎分7200回転)/36GB(毎分1万回転)から選択できる。拡張ベイは5インチ×3(うちひとつはFDDで使用)、3.5インチ×5。インターフェースは、10/100/1000BASE-T×1、USB 2.0×8(前面2、背面6)、IEEE 1394×2(前面1、背面1)を装備し、拡張スロットはPCI-X 1.0 64bit/133MHz×1、PCI-X 1.0 64bit/100MHz×2、PCI 32bit/33MHz×2、PCI Express x16×1、PCI Express×1。OSはWindows XP Professional。本体サイズは幅210×奥行き525×高さ449mm、重量は標準構成時20kg。価格は23万9400円から。



HP Workstation xw6200シリーズ

HP Workstation xw6200シリーズは金融トレーディングほかクラスタリング用途がターゲット。メモリースロットは4スロット、拡張ベイは5インチ×2、3.5インチ×3(うちひとつはFDDで使用)。インターフェースは、10/100/1000BASE-T×1、USB 2.0×8(前面2、背面6)、IEEE 1394×2(前面1、背面1)を装備し、拡張スロットはPCI×1、PCI Express x16×1、PCI Express×1。OSはWindows XP Professional。本体サイズは幅165×奥行き440×高さ441mm、重量は標準構成時16kg。価格は19万9500円から。



HP Workstation xw4200シリーズ

HP Workstation xw4200シリーズはCAD、DCCほかワークステーションのエントリーユーザーをターゲットとしており、メモリースロットは4スロット(最大2GB)、HDDはSerial ATA接続で80GB(毎分7200回転)/160GB(毎分7200回転)/36GB(毎分1万回転)から選択、Ultra 320 SCSIで36GB(毎分1万5000回転)と73GB(毎分1万5000回転)から選択可能。拡張ベイは5インチ×3、3.5インチ×2。インターフェースは、10/100/1000BASE-T×1、USB 2.0×8(前面2、背面6)、IEEE 1394×3(前面1、背面2)、拡張スロットはPCI×4、PCI Express x16×1、PCI Express×1。OSはWindows XP Professional。本体サイズは幅168×奥行き456×高さ450mm、重量は標準構成時16kg。価格は14万9940円から。

なお、HP Workstation xw8200シリーズとHP Workstation xw6200シリーズは7月下旬に、HP Workstation xw4200シリーズは8月中旬に出荷開始予定だが、Linux版についても8月からサポート開始予定としている。



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