キヤノン販売(株)は15日、光学22倍ズームレンズを搭載し、暗闇でのカラー撮影が行なえる“ナイトモード”を搭載した小型軽量のDVカムコーダー『キヤノン デジタルビデオカメラ FV50 KIT』と、光学18倍ズームレンズを搭載し、『FV300 KIT』より小型軽量化の『キヤノン デジタルビデオカメラ FV400 KIT』の2機種を、2月上旬に発売すると発表した。価格はオープンプライス。編集部による予想実売価格はFV50 KITが7万円台半ば、FV400 KITが6万円台半ば。
『FV50 KIT』 | 『FV400 KIT』 |
『FV50 KIT』と『FV400 KIT』は、初心者向けの高倍率ズーム対応DVカムコーダー。新モデルでは、前モデル『FV40 KIT』の光学22倍ズーム機能(FV400はFV300と同じ18倍)を継承しつつデザインを一新し、コンパクトにしたのが特徴。キヤノン独自の映像処理エンジン“DIGIC DV”や、暗闇でも撮影が行なえる“ナイトモード”に加え、新たに本体前面に搭載している白色LEDを常時発光させる“ナイト+モード(ナイトプラスモード)”を搭載した。同機能の切り替えをワンタッチで行なえる“ナイトモードボタン”も搭載している。さらに、パソコンなしでプリンターと直結して印刷するダイレクトプリントの標準規格“PictBridge”に対応し、静止画のダイレクトプリントが可能になった。また、前モデル同様にワイド端で焦点距離が32mm(通常54mm)相当の撮影を可能にする“ワイドアタッチメント”(0.6倍、FV50のみ)が引き続き付属している。
新機能の“ナイト+モード”は、撮影時に白色LEDを発光させ明るくした被写体をナイトモード(従来から搭載)で撮影するモードで、明るさに合わせて自動的にシャッタースピードを調節する機能も同時に作動する。暗い場合にカメラ前面の白色LEDを自動的に点灯させる“スーパーナイトモード”も引き続き搭載する。また、肌の色を検知して、シミやシワを目立たなくする“美肌モード”を搭載した。
『FV50 KIT』側面。新たに“ナイトボタン”が加わった |
FV50は、光学22倍ズームレンズ(デジタル併用時440倍ズーム)、1/6インチ68万画素CCD(テープ記録時有効34万画素、SDメモリーカード記録時有効45万画素)を搭載。SDメモリーカードスロット(MMC対応)を装備し、付属のSDメモリーカード(8MB)には、静止画(1024×768ドット/JPEG形式)で最大約38枚、動画(320×240ドット/Motion JPEG形式)で最大20秒の記録が可能。モニター用の11.2万画素2.5インチTFTカラー液晶ディスプレー、11.3万画素0.33インチTFTカラー液晶ビューファインダーなどを搭載する。インターフェースはIEEE 1394、映像/音声入出力(35mmミニジャック)、S-VIDEO出力(4ピンミニ、FV50のみ)、USB(Mini-Bタイプ、FV50のみ)を搭載する。
本体サイズは、幅53×奥行き139×高さ95mm、重量は575g(バッテリーパック『BP-508』などの撮影時重量)。付属バッテリー『BP-508』使用時の撮影可能時間は、ビューファインダー使用時が約2時間、液晶ディスプレー使用時が約1時間20分。大型バッテリー『BP-535』を使った場合は、それぞれ約12時間、約8時間40分となる。 付属品はワイヤレスリモコン、バッテリーパック(BP-508)、ステレオ音声対応ビデオケーブル、ACアダプター、ストラップ、ワイドアタッチメント、USBケーブルなど。アプリケーションはビデオチャットソフト『DV Messenger 2』(対応OSはWindows XPのみ)、画像ファイル管理ソフト『ZoomBrowser EX』(対応OSはWindows 98/Me/2000/XP)/『ImageBrowser』(対応OSはMac OS X 10.1以降)、JPEG/Motion JPEG編集ソフト『PhotoRecord』(対応OSはWindows 98/Me/2000/XP)などが付属する(FV400はダウンロードにて提供)。
『FV50 KIT』に付属の“ワイドアタッチメント” | 『FV50 KIT』の付属品。『FV 400』にはワイアレスリモコン、ワイドアタッチメント、USBケーブル、SDメモリーカード、ソフトウェアCDが付属しない |
FV400は、FV50のレンズを光学18倍ズームレンズに変更し、SDメモリーカードスロットや暗闇撮影モードの“スーパーナイトモード”、“ナイト+モード”を省略した製品。サイズや撮影可能時間などのスペックは、FV50と同等となっている。