(株)エヌ・ティ・ティ エックス(NTT-X)は1日、都内で記者説明会を開催し、同社が運営するインターネットポータルサイト“goo”(http://www.goo.ne.jp)の検索機能に、表記ゆれの自動補正や正しい表記の推薦、連想されるキーワードの提示などにより目的ページへの到達性を高める機能強化を図り、本日から新サービスの提供を開始したと発表した。
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goo編成本部サービス部サービス推進担当部長の国枝 学氏 |
記者説明会にはgoo編成本部サービス部サービス推進担当部長の国枝 学(くにえだまなぶ)氏が出席し、具体例を挙げながら新機能の詳細や機能追加の背景を説明した。
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Googleと新機能を使ったgooでの検索結果の比較。“待受け画面”という単語で調べた場合の例を掲出。表記のゆれを含めて検索するgooでは約3万6000件が出力されるのに対し、Googleでは1万3000件にとどまるという | 新機能のオン/オフは“検索設定”メニューから行なえる |
国枝氏は、NTT-Xの調査結果に基づいて「全検索単語数の12%が“表記のゆれ”で検索結果の出力数が異なる」として、送り仮名の違いやひらがな/カタカナ表記、濁音や長音、発音表記の違いなどにより、8回に1回は目的のページにたどり着かない可能性が出てくることを示した。
これを是正するために、gooでは
- 表記ゆれの自動補正
- 例) 引越し/引っ越し/引越のどの単語を入力しても、内部では3つの表記のいずれかが含まれるページを検索、出力する
- 誤記の修正や正式表記の候補を推薦(再検索のためのリンクを提示)
- 例) 週間誌→週刊誌、経産省→経済産業省
- 関連するキーワードを推薦(再検索のためのリンクを提示)
- 例) クリスマス→イルミネーション プレゼント ディナーなど
という3つの機能と、学校や職場で不適切なページを表示しないように、成人向け情報を掲載する検索キーワードを無効化したり、検索結果から当該ページを省略する“アダルトフィルタ”を追加したという。
いずれも、NTT-Xの研究部門が過去の検索結果による単語の関連性から独自に辞書化したものを用いているという(辞書内容や登録件数は非公開)。なお、誤記の修正/正式表記と関連キーワードの推薦については、ユーザーの目的が入力した文字列そのものに限定される(誤記ではなく固有名詞だったり、ほかのキーワードが不要な)場合を想定して、候補の一覧と検索用リンクの掲示に留めたとのこと。キーワードの補正と推薦候補の表示機能、アダルトフィルタのオン/オフは、gooの“検索設定メニュー”から変更できる。
国枝氏は11月11日の“エヌ・ティ・ティ・レゾナント(株)設立”の発表を受けて、「今回の新機能発表を足がかりに、NTTの総合ポータルサイトとしての地位確立と日本で最大のポータルサイトを目指して、今後も機能強化を図っていく」と意気込みを語った。
2日ごとに渋谷の景色が変わる!?
検索キーワードの上位単語を掲示
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クリスマスツリーのイルミネーションとともに、渋谷の街を飾る“壁紙”の文字 |
なお説明会では同時に、JR山手線の渋谷駅・東急東横店のハチ公口側壁面に本日から12月13日まで、2日ごとに今年の検索キーワードの上位に入った単語を掲示するプロモーション活動を開始したと発表した。最初のキーワードは“壁紙”で、看板のサイズは約12×8mで、1文字のサイズは7×6mという巨大なもの。
