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ジャストシステム、日本語入力システム最新版『ATOK16 for Windows』を発表――Palm OS 5対応版とPocket PC対応版も

2002年11月06日 19時11分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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『ATOK for Palm OS 5 日本語グラフィティ対応版』は、既存の『ATOK for Palm OS 日本語グラフィティ対応版』をPalm OS 5に対応させた製品で、Graffitiエリアの2つの枠にひらがなや記号などを直接入力して変換できるPalm OS用日本語入力システム。ユーザー独特の筆跡や認識しにくい手書きパターンなどを自動的に学習する機能を搭載し、使うほど手書き文字の認識率が向上するようになっている。また、複数文節に対応した推測変換機能も搭載しており、最初の数文字を入力すると、それまでの履歴データから推測した変換候補を提示、タップすると確定できる。

Palm OS 5
『ATOK for Palm OS 5 日本語グラフィティ対応版』のパッケージ

対応OSは日本語版 Palm OS 5のみで、Palm OS 5未満では動作しない。また、英語版 Palm OSは動作保証外となっている。よって、Palm OS 5を搭載したソニー(株)の携帯情報端末“CLIE”『PEG-NXシリーズ』のATOK登録ユーザーを対象とした優待版のみの発売となる。発売日は22日。同社のショッピングサイト“Just MyShop”での製品版の直販、および大手ダウンロードサイトからのダウンロード販売のみで提供され、価格は製品版が4800円、ダウンロード販売が3800円。

『ATOK for Pocket PC』は、Pocket PC用の日本語入力システム。AI変換エンジンと、10万語を収録したAI辞書を搭載している。話し言葉対応エンジンを採用し、単語登録も可能。また、“ひらがな/カタカナ”“英数”“手書き”“定型文入力”“文字一覧”の5つの入力パネルを装備しており、それぞれ切り替えて利用できる。ひらがな/カタカナパネルでは、同パネル使用時でも別のパネルを小さく表示して数字や記号を入力できるサブパネル方式を採用し、切り替えの手間を軽減している。

Pocket PC
『ATOK for Pocket PC』のパッケージ

さらに、ひらがな/カタカナパネルと英数パネルには、文字ボタンを上下左右にドラッグすることで入力や変換作業を容易に行なえる“ジェスチャー機能”を搭載する。文字ボタンを上にドラッグすると、英数パネルでは大文字表記(ABC等)に、ひらがな/カタカナパネルでは小字表記(ゃゅょ等)になり、下にドラッグするとEnter(確定)、左にドラッグすると後退(バックスペース)、右にドラッグするとスペース(変換)となる。ひらがな/カタカナパネルのキー配列は“縦並び、あ行左”“縦並び、あ行右”“横並び”の3種類から選択可能。そのほか顔文字なども入力できるようになっている。

Pocket PC画面
ATOK for Pocket PCのデモ。上が標準IMEで変換した文章。その下がATOK for Pocket PCで変換した文章

手書き入力には、Windows版ATOKの手書き認識エンジンを採用、画数や書き順を多少間違えても認識できるようになっている。漢字/かな交じり入力にも対応しており、例えば“こうじ町”と入力しても“麹町”と変換できる。さらに、推測変換機能も搭載しており、最初の1~2文字を入力すると、ユーザーの入力履歴とあらかじめ用意されている語彙から候補を提示する。なお今回のPocket PC版では、ビジネス用語や挨拶語など約1500語を収録したプリセット語彙集を用意しているという。

対応OSはPocket PC/Pocket PC 2002で、対応CPUはXscale/StrongARM/MIPS/SH3。発売日は22日。Palm OS 5版と同じく“Just MyShop”での製品版の直販、および大手ダウンロードサイトからのダウンロード販売のみで提供される。価格は製品版が6800円、ダウンロード販売が5800円。ATOKユーザーを対象とした優待版は、製品版が5300円、ダウンロード版が4300円。

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