画質に関しては、エッジや彩度の強調を抑えたおとなしい絵作りだ。ノイズは少ないものの不自然な印象はないが、解像感がもう少し欲しいようにも思える。
撮影サンプル1。落ち着いた発色の絵作りだが、同社従来機に比べると若干濃い目の色合いになっているようだ。元画像は1984×1488ドット。 |
撮影サンプル2。光学8倍ズームの望遠撮影は近寄りにくい被写体を大きく写すことができ、普段のスナップから超アップまで活用範囲は広い。元画像は1984×1488ドット。 |
撮影サンプル3。35mmフィルムカメラ換算で320mmという望遠でも野鳥を撮るのはまだ物足りない。本格的な望遠撮影をするのならC-700と同じコンバージョンレンズアダプタを装着できるので、テレコンバータレンズを利用したい。元画像は1488×1984ドット。 |
撮影サンプル4 高倍率ズーム機としては簡単に使えるのはいいが、本格的な望遠撮影には倍率がまだまだ低いほか、マニュアルフォーカスモードを持たないのも若干不満が残る。元画像は1488×1984ドットで、320×480ドットにトリミングしたものを並べて掲載。 |
現在発売中の6倍以上の高倍率ズーム機としては、FinePix 2800Zやカシオ「QV-2900UX」などの比較的低価格な200万画素機と、ミノルタ「DiMAGE 7」「同 7i」やソニー「Cyber-shot DSC-F707」、富士写真フイルム「FinePix S602」などの上級機に分かれている。C-720はその中間にあたり、300万画素クラスの記録画素数と比較的手頃な価格(6万円弱)が魅力だ。光学3倍ズームでは少々物足りなさを感じる入門者がステップアップするのにちょうどいいだろう。
CAMEDIA C-720 Ultra Zoomの主なスペック | |
製品名 | CAMEDIA C-720 Ultra Zoom |
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撮像素子 | 1/2.5インチ有効300万(総334万)画素CCD |
レンズ | 光学8倍ズームf=6.4~51.2mm(35mmフィルムカメラ換算40~320mm)、F2.8~3.4 |
記録媒体 | スマートメディア(16MB付属) |
記録画素数 | 1984×1488(3:2)/1600×1200/1280×960/1024×768/640×480ドット |
液晶モニタ | 1.5インチ低温ポリシリコンTFT(約11万画素)/0.55インチTFT(ビューファインダ) |
動画記録 | 320×240ドット(15fps)、最大16秒 |
インターフェイス | USB、ビデオ出力、DC入力 |
電源 | 単3電池×4本(ニッケル水素充電池/ニッカド充電池/アルカリ乾電池/リチウム乾電池)、CR-V3リチウム電池パック×2本 |
本体サイズ | 107.5(W)×77.5(D)×76.0(H)mm |
重量 | 315g(本体のみ) |
競合製品レビュー
富士写真フイルム「FinePix2800Z」レビュー | カシオ計算機「QV-2900UX」レビュー | |
ミノルタ「DiMAGE 7」レビュー | ミノルタ「DiMAGE 7i」レビュー | |
ソニー「Cyber-shot DSC-F707」レビュー | 富士写真フイルム「FinePix S602」レビュー | |