光りモノの登場ラッシュはいったいいつまで続くのだろうか。今度は光りモノ仕様のPCケースが次々と登場してきた。ケース内部を照らす蛍光灯と、それを眺めるための透明アクリル板搭載モデルをはじめ、今回も趣向を凝らした“光り振り”だ。
標準で付属するケース内部用蛍光灯。青色に光る | Casemallのカタログに記載されているLED発光イメージ |
もっとも強烈なインパクトを持つのは、はじめからケース内部を覗き見るのが前提となっているATXスチールケース。ケースの側面片側がくり抜かれて透明アクリルパネルが填められた製品というのはこれまでもいくつか登場しているが、さらに標準で蛍光灯タイプの内部用ライトを同梱しているという至れり尽くせりな製品は今回がはじめてだ。蛍光灯のLEDは青色で、PC動作時にはケース内部が青白く照らされることになる。
「Solid」 |
側面 |
今回登場したのは「Solid」「Nest」の2モデル。Casemallブランドの製品で、一見すべてドライブベイに見えるのがSolid、フロントパネルに青色LEDを埋め込んだバーが用意されているのがNestだ。ともに本体サイズは200(W)×480(D)×400(H)mmで、珍しい“Made in Korea”のBPnet製400W電源「BP-400」を搭載している。一方で仕様は微妙に異なっており、まずSolidのドライブベイは5インチ×5、3.5インチ×2、シャドウ×3。5インチベイの最上部2つは光学ドライブに対応しており、ケース全体の色合いを気にする場合に重宝しそうだ。蓋の部分が大きめに取られているため、ほとんどの光学ドライブに対応するだろう点もうれしいところ。8cm角ケースファンがケース前面に1、背面に2用意され、フロントパネル最下部にはUSB×2、IEEE1394×1とヘッドホン出力、マイク入力の各端子を引き出せる。
最近はめったに見かけなくなった、台湾OEMでない韓国製電源ユニットを搭載している。性能が気になるところだ | 光学ドライブ向けの前面パネルが2つ用意されている | 外部インターフェイスの一部をフロントパネルへ引き出せる |
「Nest」。写真はベーシックモデル |
フロントパネル部を上下に走る青色LEDのバーが印象的なNestはドライブベイが5インチ×4、3.5インチ×3で、フロントパネルに引き出せるのがUSB×2とヘッドホン出力、マイク入力となっている。また側板がアクリル加工されておらずに蛍光灯も付属せず、光るのはフロントパネルだけというベーシックモデルが存在するのもNestの特徴だ。
側面とフロントパネル。バーごとに3箇所埋め込まれた青色LEDが発光し、ケースのフロントパネルを青白く浮かび上がらせるという仕様であるもよう |
すでにKIC-201(SL)は完売だが近日中に再入荷予定。また両モデルとも近日中にアイボリーモデルが登場する見込み |
販売を開始したのはOVERTOPで、現在のところSolidは黒の「KIC-201(BK)」、シルバーの「KIC-201(SL)」の2種類、Nestは黒の「KIC-202(BK)」が、アクリル&蛍光灯モデルとベーシックモデルの2種類が用意されている。価格は前者3モデルがともに1万9800円、KIC-202(BK)のベーシックモデルのみ1万6800円。後からアクリル処理や蛍光灯を買い足そうとするよりは明らかに便利であるため、目的のはっきりした人にオススメできる製品と言えるだろう。
CUSTOMでもフロントパネルのLEDが6色変化のケースを用意
こちらは7月中旬~下旬発売予定
「Dimple」。“L”ボタンで色設定が可能だ。ループモードでは写真のように“赤+青=紫”にもなる |
同じくCUSTOMでも光りモノPCケースが登場予定。同店オリジナル製品として登場予定になっている「Dimple」と名付けられたこちらも韓国製となるATXスチールケースは、フロントパネル下部に用意されたRGB三色のLEDがさまざまに発光するユニークな製品だ。電源とリセット両ボタンの間に用意されるLED切り替えスイッチを押すごとにRGBの3色を切り替えられるほか、中間色を使って色が次々と変化するようにも設定できるのが特徴。LEDからはHDDアクセス検知のケーブルが伸びていることからすると、HDDのアクセスに合わせて色が変化するようにも設定できる可能性があり、この点でも注目を集めそうだ。CUSTOMによると予価は1万2800円で、7月中旬から下旬にかけて発売予定とのこと。
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