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【帰ってきた特別企画!!】ASCII24編集部員による石丸ソフトワン・アイドルイベント潜入ルポ (その2)~かすみちゃんイベントに出撃せよ!~

2002年06月14日 00時00分更新

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すごい数の人が…総勢250人

 今度は間違えることなく、店舗入り口から3階のイベント会場へ向かう。10分弱前だったが、すでに30人ほど集まっており、片隅には報道陣の姿もあった。Akiba2GO!スタッフの姿も見かけたが、そんなことはどうでもよかった。なぜなら前述した待ちスペースの一番奥にスクリーンが設置されていて、「ハタチの想い」が上映(?)されていたから。ちょうど観覧車のシーンだったのだが、このアングルを決めた人! アンタ天才だ! まるでかすみちゃんと2人で観覧車に乗っているみたいだよ! 彼女のバックで地面がだんだんと遠ざかって、彼女が笑って質問に答えて……。世界って何て美しいんだろう。

 と、ビデオに見とれている間にワタシの後ろにはものすごい数の人が。総勢250人。すべてかすみちゃんファンである(今回は250人募集で満員御礼とのこと)。石丸電気の係員が、点呼とともに整列を誘導する。10ずつ程度がまとまって本会場に入っていくのだが、欠席者が1人もいない(いたかもしれないが、ワタシが見ている範疇ではいなかった)。もちろんみんなこの日を楽しみに来ているのだから当然なのだろうが、三々五々人々が集まるようなタイプのイベントで、キッチリ時間通りに人が集まるなんて、なんとも信じられない光景だ。しかも、みんな押し合わないで静かに入場していく(もっとも、入場番号が割り当てられた瞬間に席順が決まるから、あわてても仕方がないのだ)。ウーン、一体感。今回は誰からも声をかけられなかったけれども、このしずしずとした進行は、参加者全員がイベント運営に協力している姿であると、この吉川、感じ入りました。
 この後会場に全員入りきったところで着席となる。石丸電気スタッフの、「ごゆっくりと着席してくださーい」というかけ声で、みんな順序よく前の列から座っていく。10年前の青春時代、ワタシが慣れ親しんでいた、パチンコ屋新規開店時の、飢えた野獣のごとき客とは大違いだ。あの時は凄まじかったナァ。シャッターが10cm上がったと思ったら、オジサン連中がヤモリのごとき格好で隙間に頭をねじ込ませて突進するわ、押しくらまんじゅう状態でガラス戸に揉み込まれるように押しつけられて、それでも目指すパチンコ台に向かおうと、首を奇妙な角度にねじ曲げながら手をバタバタさせるおばさんとか、いろいろいたっけ。両替しにいったら、店員がモップで床の血を拭いていたこともあった(いったい何があったのやら)。もっとも、最近はパチンコ屋さんも整理上手になって、以前のように開店待ちの客が暴徒に変ずることはなくなったようだが。

 まあ、いずれにせよこうした混乱とはまったく無縁のかすみちゃんイベントなのだ。みんなでお行儀よく座っていると、司会のお兄さんが登場した。普段はお笑いコンビとして活動しているのだそうだ。最初はテンション高めすぎてついていけなかったけれども、お兄さんの一生懸命さで徐々になじむ参加者達。参加者が馴染めばお兄さんの回転数も上がろうというモノだ。顔を真っ赤にし、時には参加者をいじりながら(ヨッ! そこのお客さん! など、客をネタにすることを“客をいじる”というらしい)、話すお兄さんに、参加者も一生懸命拍手を送る。かすみちゃんに早く登場してもらいたいことは山々だが、徐々に会場を熱くして行ってくれるお兄さんにも感謝! このイベントの参加者は、“観客”ではなく、やっぱり“参加者”なのだ。盛り上げようという気持ちが、参加者の気持ちが、この吉川にも伝わってくるのである。時間にしてせいぜい5分程度だったのだろうが、このお兄さんのおかげで会場の雰囲気はいつの間にかなごやかな一体感を持つようになっていた。

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