今月12日に我々の前に姿を現した台湾SENFU(国内代理店はファスト)の水冷キット「Super超頻水郷II」。当初20日(土)ごろの発売予定とされていたが、結局先週末は音沙汰無し。今週初めか、いや今週末に延期か、もう船便は出ているはず……と不確定情報が飛び交ったりもしたが、何とか25日から店頭に並んでいる。
製品は冷却ヘッド/冷却水タンク/水ホースのセット「Super超頻水郷II」、そして水循環ポンプ「Super超頻水冷循環馬達」、冷却水ラジエータ「Super超頻芭蕉扇」の三点セット。
おおむね製品版はほぼサンプル版のままの仕様となっているが、1つ大きな変更がなされたのが水循環ポンプであるSuper超頻水冷循環馬達。代理店によれば、各ショップにサンプル品が出まわった際、そのポンプのけたたましい動作音に不満の声が続出したとのことで、急きょその欠点を解消すべく静音タイプのポンプに換装されたということだ。なお25日時点では動作デモを行っているショップがなかったため、実際どのくらい動作音が静かになっているのか確認はできていない。
ポンプのサイズは65(W)×40(D)×64(H)mm、循環能力は240~700l/hと、アクアリウムで言えば幅60cm程度の大型水槽用クラスとされる強力なもの。消費電力は8Wとなっている。
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Super超頻水冷循環馬達 |
また、新型の最大の目玉といえる付属の冷却水タンクだが、サイズは220(W)×118(W)×103(H)mm。また、よくよく見るとサイド中央部に穴が開いている。これは冷却水ポンプの電源コードを取り出す穴で、付属の粘着テープと水止めテープでシールするように指示されているのだが、それにしてもどう見ても水が洩れそう。サンプル版の段階で「ここは製品版で改められる可能性がある」という話もあったが、とりあえず初回ロットはそのままで登場したというわけ。
ただし代理店によれば、今後のバージョンアップでこの点は改良されるかも、とのことだ。
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タンク横の電源コード用の穴 | | オマケ?として、ごく簡単な温度計が付く | | ポンプはこのようにセットされる。ホースは折れても潰れないように金属コイル入りだ |
そして冷却水ラジエータ「超頻芭蕉扇」は2連装ファンタイプの強力なもので、サイズは225(W)×105(D)×128(H)とかなり大柄。上のタンクとあわせ、少々場所を確保するのに苦労しそうだ。こちらもよく見ると、2基のファンは吹き付け式ではなく吸出し式。普通に考えれば、吹き付け式の方が冷却効率が高いと思われるが……? なぜ吸出し式なのかは不明。ユーザ自身でファンの向きを変えたほうがいいかもしれない。
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かなり本格的な作りではある超頻芭蕉扇 |
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シンプルな構造の冷却ヘッド部分 | | これがSocket478用固定具。 | | そしてこちらがSocket7/370/A用固定具。確かに当然互換性があるとはいえ、Socket7というのは… |
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かなり水漏れする、と予告されているかのように2巻きも付属している防水テープ | | ヘッド周囲などの電機配線を結露から守るため多めに付属している結露防止シート | | これはどちらかというとオマケ? の差し替え式ドライバ |
販売を開始しているのはOVERTOP、クレバリー1号店、高速電脳、コムサテライト3号店、RockValley、WonderCity。価格は以下のとおりとなっており、販売形態は各店で異なるので注意したい。なおクレバリー1号店では水を流して動作デモを行っているので、気になる人は行ってみるといい。
26日現在の価格情報
OVERTOP |
Super超頻水郷II |
\12,800 |
Super超頻芭蕉扇 |
\6,800 |
セット価格 |
\18,800 |
クレバリー1号店 |
Super超頻水郷II |
\12,800 |
Super超頻芭蕉扇 |
\7,980 |
セット価格 |
\18,800 |
高速電脳 |
セット価格 |
\19,800 |
コムサテライト3号店 |
Super超頻水郷II |
\10,800 |
Super超頻芭蕉扇 |
\6,800 |
RockValley |
セット価格 |
\18,800 |
WonderCity |
Super超頻水郷II |
\12,800 |
Super超頻芭蕉扇 |
\7,980 |
セット価格 |
\18,800 |
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中国語版のほか、日本語版の詳細なマニュアルも付属している |
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