かつてオーバークロッカー達の間で話題を呼んだ台湾SENFUの「Super超頻水郷」。アキバのショップで見かけなくなって久しいが、実は第2弾の開発は着々と進められていたのだった…?!
本日12日(金)、その新型「Super超頻水郷II」のサンプル版がアキバに到着。我々の前にその全貌が明らかになった。
まず、ぱっと見て驚くのは冷却ヘッド部分だ。前作ではヘッド部分に冷却水を通すという、水冷キットではよく見る構造だったが、今回の製品ではご覧のとおりヒートシンクフィンをすっぽりと被い冷却水で冷やしてしまおうというもの。
ちなみにそのフィンカバーは涼しげなスケルトンブルー。当然中のフィンも冷却水も丸見えだ。CPUソケットへの固定金具はSocket 7/370/A用とSocket478用の2種類が付属する。
ベース部分は普通のCPUクーラーとほぼ変わらない。製品版ではもっと仕上げが良くなるとのこと | このようにフィンの間を水が通り冷却する仕組み。パイプの太さが頼もしい | |
こちらはSocket 7/370/A用の固定金具をつけた状態 | そしてこちらがSocket478用の固定金具をつけた状態 |
さらにありがたいことに、この“II”では冷却水タンクがセットに含まれている。これまでは適当な容器をどこかから調達してこなければならなかったが、その手間から開放されセットを購入すればすべての環境が整うというわけだ。ごくごく簡単なものではあるが温度計も付いており、大まかな水温のチェックも可能だ。
そして冷却水が循環する水パイプは前作より格段に太いものになっている。その中には金属コイルが通されているのだが、これはパイプを強く折り曲げた際、潰れて冷却水の循環が滞ってしまうのを防ぐためとのこと。狭いPCケースの中でパイプを取りまわすということに配慮した心憎い配慮といえよう。
また冷却水を循環させるポンプは前作よりも強力なものになっているとのことだが、試しに動作させてみるとかなりの騒音を発した。少なくとも“静音”とは縁のない製品であるということは覚悟しておいた方がいいだろう。
ポンプの電源コードはタンクの横から出す。ここは製品版で変更される可能性があるとのこと | このように簡単な温度計がつく。正確な温度を測定したければデジタル式の温度計を別途購入した方が良さそうだ |
同時に販売される超頻芭蕉扇 |
基本的に空冷ラジエータ「超頻芭蕉扇」とのセット販売となるようで、同時に発売される超頻芭蕉扇は太くなった冷却水パイプに対応した2連装ファンタイプのもの。
気になる発売日だが、これは来週末ごろとなるようだ。11日現在入荷を予定しているのはOVERTOP、CUSTOM、クレバリー1号店、RockValley、WonderCityで、このうちCUSTOMとRockValleyでは具体的に20日(金)予定としている。またこのほか入荷の可能性を示唆するショップが複数ある。
予価はCUSTOMによれば1万9800円。同店では12日(土)、13日(日)限定で展示を行う予定なので、興味のある方は足を運んでみてはいかがだろうか。
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