これまで3万3000円~3万7000円程度の価格で販売されていたATI Technologies純正のRADEON 8500英語版リテールパッケージが、今週になって突然3万円を割った。今週からリテールパッケージの卸値が「トンデモなく」(複数ショップ)下がったとのことで、いち早く対応したクレバリー1号店とWonderCityではそれぞれ2万6980円で販売中(クレバリー1号店では、パッケージを開封してバルク版としている)。「状況を見ながら値下げする」というT-ZONE.PC DIY SHOPをはじめ、入荷したショップから順次新価格に変わっていくようだ。
これは来週にも登場と言われるGeForce4 Tiシリーズ向けの対策といった意味合いも否定できないが、代理店からショップにアナウンスされた情報によると、どちらかと言えばVRAM 128MB版のRADEON 8500リテールパッケージを前にした処分的な意味合いが強い。VRAM 128MB版のRADEON 8500リテールパッケージは国内版が来週、並行輸入版は今週末の登場が予定され、現行製品を置き換えていくと見られる。このため、複数ショップが入荷は今週限り、もしくは残り数回としており、この値下げをもって現行のRADEON 8500リテール製品は打ち止めということになりそうだ。先にサードパーティ製品がいくつか同価格帯でデビューしているが、ATI Technologies純正の275MHz動作版RADEON 8500カードまでもが2万円台に下りてきた意義は決して小さくないだろう。
初のVRAM 128MB版のRADEON 8500カードはエムシージェイから
国内版All-in-Wonder RADEON 7500カードも発売に
なお、VRAM 128MB版のRADEON 8500カードはエムシージェイブランドの“LE”モデル「MCP-RA85/128」が販売開始。価格はUSER'S SIDE本店で3万4800円、TSUKUMO eX.で3万5799円となっている。また、週末から来週にかけて登場予定のVRAM 128MB版のRADEON 8500リテールパッケージはおおよそ4万円台前半になるようだ。
また16日から並行輸入版の販売が始まっている「All-in-Wonder RADEON 7500」リテールパッケージに国内版も登場。価格は高速電脳で2万7800円と、並行輸入版の登場時とほぼ横並びの金額だ。ハードウェアの仕様は今回も海外版と同じ。
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