週末のデビューが複数ショップによって語られていたInnoVISION、Prolink両社製のGeForce4 MX440カードが予定どおり店頭に並んだ。ベースが“枯れた”GeForce2だからということなのだろうか、品不足にはなりそうにないスタートダッシュである。
まずInnoVISION製「TORNADO GeForce4 MX440」を見てみると、注目は搭載する4nsのメモリチップと付属のビデオ編集ソフト「PowerDirector SE」、そしてマウスパッド。コア4ns(250MHz駆動品)のメモリを搭載し、保証外ながらオーバークロック動作が期待できるカードとしてはLeadtek製品に続いて2つ目ということになる。また、インターフェイスはD-Sub15ピンとビデオ出力だけで、入力端子を持たないTORNADO GeForce4 MX440には不必要という見方もできるが、コストパフォーマンスに優れたカードをゲーム以外の用途に用いたいというのなら、ビデオ編集ソフトがオマケで付いてくる同製品はオススメかもしれない。なお、マウスパッドはInnoVISIONのロゴ入り。
「TORNADO GeForce4 MX440」 | Samsung製のメモリチップ | |
なぜか同梱のビデオ編集ソフト。ソフトDVDプレーヤも同梱する | これまたなぜか同梱のロゴ入りマウスパッド |
一方Prolink製「PixelView GeForce4 MX440」(型番:MVGA-NVG17A)は、これといってクセのないGeForce4 MX440カードだ。メモリチップは5ns品で、またインターフェイスはInnoVISION製品と同じ。価格はどちらも1万6000円台が中心と、他社製品に比べて若干安価。ひとまず6つ出揃ったGeForce4 MX440カード、どれを選ぶかはお好みでといったところだろう。価格表は2ページ目を参照のこと。あわせて、8日から一部のショップで販売が始まっていたMSI製「G4MX440-T」の最新価格もあわせて紹介するので参考にしてほしい。
販売中のようす |
なお、実際に複数枚のカードで動作チェックを行ったというT-ZONE.PC DIY SHOPによると、Ultra ATA/133に対応するSouth Bridgeを搭載したKT266Aマザーボードの一部とGeForce4 MX440カードの間で相性問題が発生しているとのこと。この組み合わせでは、ビデオBIOSすら立ち上がらないという。編集部では現在のところ未確認だが、該当するマザーボードを持っている人はなんらかの方法で事前に確認した方がいいかもしれない。