日本アイ・ビー・エム(株)は6日、音声認識ソフトの新バージョン『ViaVoice for Windows, V9 日本語版』を22日に発売すると発表した。製品ラインナップは、専用ソフト上での音声入力に特化した『ViaVoice for Windows, Standard V9 日本語版』(以下Standard版)、声によるアプリケーション操作も可能な『同 Pro USB』(以下ProUSB版)、ProUSB版に“手持ちマイク”をセットした『同 Premium』(以下Premium版)の3種類。
『ViaVoice for Windows, Premium V9 日本語版』は、Pro USB版の機能すべてを備え、ノイズ消去機能を持つ“手持ちマイク”が付属する |
ヘッドセットマイクとUSBアダプタ付属でナビゲーションとディクテーションが可能な『ViaVoice for Windows, Pro USB V9 日本語版』 |
ヘッドセットマイク付属で、Wordでの音声入力が主体の『ViaVoice for Windows, Standard V9 日本語版』 |
対応OSはPremium版とPro USB版が、Windows 98SE/Me/2000 Professional(SP2)/XP Home/XP Professional。Standard版が、Windows 98SE/Me/XP Home。価格はPremium版が2万2800円、Pro USB版が1万8000円、Standard版が9800円。
今回のバージョンアップでは、Windows XPへの対応や、耐雑音性能をアップさせた認識エンジンの向上、自動学習機能の改良などが行なわれた。さらに、今年7月6日に発売の『ViaVoice for Windows,Premium V8 日本語版』で搭載したOffice XP対応やエンロール文字の拡大機能、Microsoft Wordを起動して直接音声入力できる“Wordで音声入力”コマンドの起動を従来の約4倍に高速化するなどの機能を、Pro USB版やStandard版にも搭載している。
このほか、付属のボーナスパックに人工知能型会話ソフト『人工無脳ちかちゃん』(Premium版とPro USB版のみ)を同梱。人工無脳ちかちゃんは、K.仲川氏が作成したWindows版のフリーソフトで、ユーザーが入力した文章中の単語について、知っていればその意味(ユーザーが教えた意味)を返答し、知らなければ問い合わせて学習するという仕組みで会話ができるソフトで、本ソフトはちかちゃんの返答部分を音声合成対応にしたもの。
従来ユーザー向けに『ViaVoice for Windows, Pro USBバージョンアップ 日本語版(マイクなし)』(8200円)も発売され、前バージョンでStandard版だったユーザーも、このバージョンアップ版によってV9へアップグレードでき、必然的にPro USB版になる。また、ViaVoice for Windows,Premium V8 日本語版ユーザーへは、有償でアップグレードキット(移行CD、ソフトのみ)を送付するという。