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LinuxWorld Conference & EXPO San Franciscoレポート(2日目)

2001年08月31日 00時00分更新

文● 宮原徹

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昨日に引き続き、展示会場のようすをお伝えしよう。

HHK2

PFUアメリカはHappy Hacking Keyboardを展示即売中。2月よりHappy Hacking Keyboard Lite2を出荷開始。要望の多かったカーソルキーと左側のFnキー(Fnキーと数字キー同時押しでファンクションキーとなる)を装備した。さらに黒バージョンも登場。ちょうどキーボードが必要だったHHKファンの私はHHK2白タイプを1台購入。Show Specialで$49ナリ。

TrollTech

KDEでも使われているアプリケーションフレームワークのQtを展示。Linuxだけでなく、Mac OS XやiPAQのような組み込みLinuxもサポートしている。たとえば、韓国Hancom LinuxのHancom Officeはこの組み込みバージョンのQtを利用して同社のHancom OfficeをiPAQ上で開発、販売する予定となっている。KDEもかなり完成度が高まってきているところでもあり、QtによるGUIアプリケーション構築がひとつのトレンドになるかもしれない。

モバイルテレビ電話

米PalmPalmでは、IMT2000に準拠したモバイルテレビ電話のプロトタイプを展示。まだまだサイズは大きいが、近い将来「ウルトラ警備隊」のような腕時計型のLinuxで動くテレビ電話が出てくるかも?

Palmで動くLinux

Empower TechnologiesはPalm上で動作するLinux、「LinuxDA」を展示。見た感じはいわゆるPIM(Personal Information Manager)として動作しているので、PalmOSと入れ替えるメリットは「アプリケーション開発がLinux技術者にとって容易になる」というあたりぐらいしか考えられない。ただ、PalmOSのプログラミングモデルは決して快適なものではないとも聞いているので、大きなメリットかもしれない。
しかし、私が触っていて発見した隠れたメリットも。ソフトウェア的にPalmのCPU速度をアップするという機能である。画面写真が見づらくて恐縮だが、通常16MHzで動作しているところを25MHzにオーバークロックすることにより、従来比177%の速度で動くという。果たしてこの機能、大丈夫なのだろうか??

PocketLinux

PDAでのLinuxでは老舗になりつつある米PocketLinuxのブースは、かなり奥にあったにもかかわらず、たいへんな人だかり。しかし新しい製品のリリースがあったわけでもなく、展示はかなりサッパリとしていた(デモ機もほとんどなし)。そろそろ、具体的な事例などがほしいところだが……。

明日は全体を総括し、また、会場で見つけた面白いものをレポートしようと思う。

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