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先週末から展示や動作デモの行われていた、i845チップセット搭載のマザーボードがついにアキバで販売開始となった。Intelからはi845チップセットについてのリリースはなく、またしてもフライング販売となる。第1弾となったのはSupermicro「P4SBA」とEPoX「EP-4B2A/+」。先週販売の始まったi850マザーボード「TH7II」と同じく、今週入荷すると噂されるものの、未だ現れていない478ピン版Pentium 4の登場を待たずデビューしたことになる。
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“FW82845” |
i845は、MCH“FW82845”とICH2“FW82801BA”の組み合わせからなるチップセット。μPGA478ピンソケットを搭載し、コンパクトフラッシュ大の大きさとなったμPGA478ピン版Pentium 4に対応するのが最大の特徴だ。また、従来のPentium 4用マザーボードとは異なり、SDRAM/DDR SDRAMをサポートする。ただし、当面はPC133 SDRAMにしか対応しないマザーボードしか登場しない見込みで、今回登場した両製品もDDR SDRAMには対応していない点には注意したいところだ。
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EP-4B2A/+のマニュアルに掲載されているi845マザーボードのブロックダイアグラム |
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DIMMスロットは、当面(今年中?)はSDRAMしかサポートしないと言われている |
Supermicro「P4SBA」にはCPUクーラー付属
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「P4SBA」 |
さてSupermicroの「P4SBA」だが、これは必要最低限の機能だけを持つ、いたってシンプルな仕様の製品となっている。拡張スロットはAGP Pro×1、PCI×6、CNR×1で、DIMMスロットは3本(最大3GB)。注目は同梱のFoxconn製CPUクーラーで、μPGA478ピン版Pentium 4に対応したCPUクーラーが市場に出るのはこれがはじめて。先週登場した、リテールクーラーと思われるCPUクーラーよりは小ぶりな印象を受けるが、それでもかなり大きい。クーラーのスペックは、入荷し2万1800円で販売しているぷらっとホームでも「まだ試していない」うえ、マニュアルにも記述がないため現段階では不明。
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オーバークロック設定豊富なEPoX「EP-4B2A/+」
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「EP-4B2A/+」 |
対照的に「EP-4B2A/+」はEPoXらしい、オーバークロック機能が豊富なマザーボードだ。FSB設定クロックは100~200MHzの範囲を1MHz刻みで設定可能。またVCoreは1.65V~1.85Vの範囲を0.025V刻み、AGP電圧は1.50~1.54Vの範囲を0.01V刻み、DIMM電圧は3.3~3.7Vの範囲を0.1V刻みで変更できる。また、AGP/DIMMスロットの動作クロックも設定可能だ。ただし、EPoXお馴染みのPOSTコード表示用LEDは装備していない。
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各種オーバークロック機能はBIOSから設定可能となっている |
拡張スロットはAGP×1、PCI×6、CNR×1で、3本のDIMMスロットは最大3GBのSDRAMを搭載可能だ。価格はOVERTOPで1万9800円、コムサテライト3号店で1万9980円となっている。
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CPUが未だ登場していないこともあり、入荷量はどちらも少量。明日以降も各社からi845マザーボードは続々登場予定だが、Penitum 4の持つ3.2MB/秒に対して1.064MB/秒しか帯域幅のないPC133 SDRAMしかサポートとしない現行i845マザーボードが人気となるかどうか懐疑的なショップ担当者が多いため、実際に478ピン版Pentium 4が潤沢に流通するまでは、各店様子見といった状態が続くかもしれない。
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