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ソニー、人気サイバーショットの後継機3機種と小型プリンターを発表

2001年08月22日 16時05分更新

文● 編集部 佐々木千之

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502万画素CCD&ツァイスレンズ採用ハイエンドモデル

サイバーショットF707は、3分の2インチ502万画素(総画素数524万)Super HAD CCDと、焦点距離9.7~48.5mm(35mm換算38~190mm)のカールツァイス“バリオゾナー”光学5倍ズームレンズを搭載した、サイバーショットシリーズのハイエンドモデル。1.8分の1インチ262万画素(総画素数334万)CCDとバリオゾナー光学5倍ズームレンズを搭載した『サイバーショットF505V』の後継機種だが、CCDの画素数が増えただけでなく、レンズもF値2.0~2.4(F505Vは2.8~3.4)と明るくし、絞りも6枚羽根(F505Vでは2枚)にグレードアップした。ボディーはマグネシウムダイキャスト製で、レンズの前部はアルミニウム削りだしとして、高級感のある仕上げとなっている。オープンプライスだが、予想店頭価格は12万円。

『サイバーショットF707』(DSC-F707)
『サイバーショットF707』(DSC-F707)。バッテリーカバーを開いたところ

また、F505シリーズのユーザーの要望に応え、液晶ディスプレーモニターだけでなく、18万ドットの液晶カラーファインダーも搭載した。スイッチをオンにしてから、撮影可能になるまでの時間も、F505Vの約2.5秒から約2秒に短縮している。バッテリーはF505VのインフォリチウムSタイプバッテリーから、より大容量の“インフォリチウムMタイプバッテリー”を採用し、最大2時間30分(2500枚。F505Vでは1時間10分、1300枚)の撮影が可能になった。ただし、重さはF505Vの475g(バッテリー、メモリースティック、レンズキャップ、ストラップ込み)から710gに増加している。静止画像記録フォーマットは2590×1920、2590×1920(3:2)、2048×1536、1280×960、640×480ドット。サイバーショットP3/P5が持つMPEG動画記録/再生機能“MPEGムービーHQ/EX/CVモード”、アニメーション画像作成機能“クリップモーション”も備えている。

F505のデザインを受け継ぐ、大きなバリオゾナーズームレンズが特徴だ
F505のデザインを受け継ぐ、大きなバリオゾナーズームレンズが特徴だ

サイバーショットP3/P5同様に14bit A/Dコンバーターを採用した。また、撮影画像中の空や海、机など平坦な色の部分で発生するノイズを低減する“クリアカラーNR(ノイズリダクション)”、スローシャッター撮影時のノイズを減らす“NRスローシャッター”機能を備えた。NRスローシャッターは、2.5秒以上の長時間露光撮影の際に、撮影後に同じ時間だけシャッターを閉じたまま画像を撮影して、2枚の画像からノイズ部分をデジタル処理によって取り除き、通常のスローシャッター撮影に比べてノイズの少ない画像が得られるという機能。フラッシュ撮影時に、本撮影前にフラッシュを発光する“プリフラッシュ”によって、被写体からの光をレンズを通してCCDで受けて調光を行なう、“TTL調光システム”を採用した。これによって、近接撮影時の露出オーバーや、ズーム撮影時の露出不足が防げるという。測光システムは、画面を7×7に分割して行なう“マルチパターン測光”方式を採用している。

マニュアルフォーカスにすると、レンズ前部のフォーカスリングでフォーカシング可能
マニュアルフォーカスにすると、レンズ前部のフォーカスリングでフォーカシング可能

またF707では夜間など暗い状況での撮影機能を搭載したことも特徴。被写体にレーザー光(※3)を当てて、それを基にオートフォーカスを行なう“ホログラフィックAF”、フラッシュの代りに赤外線を照射して暗所で静止画/動画の撮影が可能な“ナイトショット”、赤外線による画像をディスプレー/ファインダーに表示させ、撮影時に通常のフラッシュを発光することで、暗闇での構図決めが可能な“ナイトフレーミング”機能を備えている。なお、これらの機能は通常撮影ではオンとなっている赤外線カットフィルターをオフにすることで実現しているが、悪用防止のため、明るい場所でこの機能を使った場合には画面全体が白飛びして何も写らないという。

※3 ホログラフィックAFのレーザーは、日米欧の工業基準を満たした、3万秒間のぞき込んでも目を痛めない安全なものという。

F707の背面
F707の背面。F505/F505Vユーザーからの声を受けファインダーを追加した

このほか、F707向けオプションとして『花形レンズフード(LSF-H58)』(4500円)、ズームやシャッター操作が行なえる有線リモコン『リモートコマンダー(RM-DR1)』(5000円)、本革製『ソフトキャリングケース(LCS-FX)』(5500円)、『ワイドエンドコンバージョンレンズ(VCL-MHG07A)』(1万5000円)、フィルターキット『フィルター(VF-58CPK S)』(9000円)、『外部フラッシュ(HVL-F1000)』(1万6800円)など豊富なアクセサリーを用意している。

307×307dpiの高解像度小型昇華型プリンター

モバイルプリンター『DPP-MP1』は、メモリースティックスロットを備え、単3ニッケル水素バッテリー4本で、81.6×50mmのプリントを連続24枚印刷できる携帯型プリンター。サイズは幅66.2×奥行き111.2×高さ38.9mm(ペーパートレー、バッテリーケース除く)で、重さは約259g(本体のみ)/約479g(ペーパートレー、バッテリーケース、バッテリー、カラーリボン含む)。価格はオープンだが、予想店頭価格は2万5000円前後。

モバイルプリンター『DPP-MP1』
モバイルプリンター『DPP-MP1』

小型サイズながら、同社の上位の昇華型プリンターと同じ307×307dpi(1600万色)の印刷解像度となっている。プリントには耐久性・耐水性向上のため“オーバーコート”処理を行なうため、経年変化による黄ばみや液体によるシミも付きにくいとしている。プリント紙は、両端のミシン目で切り離すことで“フチなしプリント”となる。プリント用紙24枚とインクリボンがセットの『カードサイズペーパー(SVM-24CS)』と、用紙の裏がシールになった『カードサイズステッカー(SVM-24CW)』の2種類。価格は24CSが1400円、24CWが2400円。

また、オプションとして本体のUSBコネクターを使ってパソコンと接続し、パソコンからプリントできる『PC接続キット(MPA-PC1)』も用意する。価格は2400円。パソコンのOSはWindows 98/98SE/Me/2000、Mac OS 8.6/9.0/9.1に対応する。なお、USB接続状態でもDPP-MP1をパソコンのメモリースティックリーダー/ライターとして使うことはできない。

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