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ソニー、人気サイバーショットの後継機3機種と小型プリンターを発表

2001年08月22日 16時05分更新

文● 編集部 佐々木千之

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ソニー(株)は22日、コンパクトデジタルカメラ『サイバーショットP3(DSC-P3)』『サイバーショットP5(DSC-P5)』と、光学5倍レンズと有効画素数502万画素CCDを搭載した『サイバーショットF707(DSC-F707)』、および昇華型コンパクトプリンター『モバイルプリンターDPP-MP1(DPP-MP1)』を発表した。サイバーショット3機種は10月4日、モバイルプリンターは11月1日に発売予定。

『サイバーショットP5』(DSC-P5)
『サイバーショットP5』(DSC-P5)

人気のコンパクトデジカメがさらに小さく

サイバーショットP3/同P5は、2000年10月に発売し大ヒット(※1)したコンパクトサイズの324万画素CCD搭載機『サイバーショットP1(DSC-P1)』の後継機種。P3は1.8分の1インチ282万画素Super HAD CCD(※2)(総画素数334万画素)を搭載しF2.8で焦点距離6.9mm(35mm換算36mm)の固定焦点レンズを採用、P5では1.8分の1インチ321万画素Super HAD CCD(総画素数334万画素)とF2.8~5.6で焦点距離8~24mm(35mm換算39~117mm)光学3倍ズームレンズを搭載した。P3においては、ボディーカラーをシルバーとブルーの2色として、若年層や女性ユーザーをターゲットにしている。価格はオープンだが、予想店頭価格はP3が約5万円、P5が約7万円となっている。

※1 ソニーによれば、200~300万画素CCDを搭載したコンパクトデジタルカメラ市場において、P1は2000年10月の発売以来10ヵ月連続で売り上げ1位となっているという。

※2 Super HAD CCD:ソニーのCCDイメージセンサーであるHAD(Hole-Accumulation Diode)のセンサーセルに、入射光ロスを最小限にするよう最適化した超小型の“オンチップマイクロレンズ”を付加したもの。ソニーの登録商標。

『サイバーショットP3』(DSC-P3)
『サイバーショットP3』(DSC-P3)

ソニーは小型化のため新しくメモリースティックサイズの“インフォリチウムCタイプバッテリー”を開発。これによって“インフォリチウムSタイプバッテリー”を採用していたP1で43.8mmあった厚みを36.2mm(P5。P3は38.1mm)に抑え、重さも208gから185g(P5。P3では165g)と軽くなった。サイズはP5が幅112.5×奥行き36.2×高さ53.8mm、P3が幅112.5×奥行き38.1×高さ53.8mm。撮影時間は、液晶ディスプレーオフ時(フラッシュ無し)連続90分(1800枚)、液晶ディスプレーオン時連続60分(1200枚)。静止画像記録フォーマットはJPEGとTIFF、画像サイズはP3が1920×1440、1920×1280(3:2)、1600×1200、1280×960、640×480ドット、P5では2048×1536、2048×1360(3:2)、1600×1200、1280×960、640×480ドット

P3/P5のために開発したという、“インフォリチウムCタイプバッテリー”
P3/P5のために開発したという、“インフォリチウムCタイプバッテリー”。メモリースティックを厚くしたようなサイズだ
メモリースティックスロット部分のアップ
メモリースティックスロット部分のアップ

サイバーショットP3/P5では、A/DコンバーターをP1採用の12bitから14bitに引き上げ、画像のダイナミックレンジが広がり、階調もよりなめらかになったとしている。静止画関連では、連続して2コマの撮影が可能となったほか、ISO感度を100/200/400から任意に切り替え(オートあり)が可能になった。暗い環境下での撮影の際に、超高輝度LEDによって被写体を照らしてフォーカス性能を向上する“AFイルミネーター”機能、夜景をきれいに撮影できる“夜景モード”も備えた。

サイバーショットP5の上部
サイバーショットP5の上部。レンズは2段沈胴式となっている
サイバーショットP3の上部
サイバーショットP3の上部。P5とボタンや操作はまったく同じ

動画撮影では、テレビに接続してフル画面で再生できる従来の音声付きMPEG-1形式動画“MPEGムービーHQモード”(320×240、160×112ドット)に加えて、長時間の連続動画撮影が可能な“MPEGムービーEXモード”を搭載した。HQモードでは、最大で60秒(160×112ドット時)だった連続記録時間が、EXモードではメモリースティックの容量がある限り撮影可能になった。320×240ドットで22分40秒、160×112ドットでは90分と大幅に延びた(時間はいずれも128MBメモリースティック使用時)。また、デスクトップパソコン“バイオ”のテレビ録画機能で録画した番組を、サイバーショットで再生できる“MPEGムービーCVモード”機能も備えている。

サイバーショットP3/P5のパッケージには、インフォリチウムCタイプバッテリー、ACアダプター/バッテリーチャージャー、USBケーブル、8MBメモリースティック、AV接続ケーブル、リストストラップ、PlayStation2用オリジナルゲームソフトや体験版ゲームソフトが入った“ピクチャーパラダイスクラブVol2”、携帯電話に撮影画像を転送できるウェブサイト“i-Jumpサーバー”に接続するためのソフト“i-Jump ver2.0”、Windows/Mac用USBドライバーソフトが付属する。

サイバーショットP5の背面
サイバーショットP5の背面
サイバーショットP3の背面
サイバーショットP3の背面。上面同様、ボタンなどはP5とまったく同じだ

ソニーでは、あわせてPシリーズ用アクセサリーを追加発表した。ウエストポーチタイプのソフトキャリングケース『LCS-P1』では、従来のブルーに加え、『LCS-P1/P』(ピンク。3400円以下同)、『LCS-P1/D』(オレンジ)、『LCS-P1/Y』(イエロー)の3色を数量限定で発売する。ベルトに装着し、使いたいときにすぐ取り出せるセミソフトケース『LCM-PX』(4700円)も用意した。ケース以外では、新型のCタイプバッテリー『NP-FC10』(5600円)、Cタイプバッテリーを2個同時に充電できるバッテリーチャージャー『BC-VC10』(8000円)、水中撮影用マリンパック(P3/P5専用。水深40mまで対応)『MPK-P5』(2万3000円)、水中撮影用カラーフィルター『VF-MP5K』(1万2800円)も用意。いずれのアクセサリーも、P3/P5の発売日と同じ10月4日に発売予定。

サイバーショットP3/P5用のセミソフトケース『LCM-PX』
サイバーショットP3/P5用のセミソフトケース『LCM-PX』。腰に縦に装着するタイプで、右に見える黒いひもを引き下げると両側にあるファスナーが一度に開けられ、使いたいときさっと取り出すことができる

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