ユーザーフレンドリな操作性を実現したマルチアカウント対応メーラ
カラメル2
「カラメル2」は統合ソフト内のメールソフトといっても、複数のメールアカウントを切り替えて使用できる「マルチアカウント機能」、受信メールを件名や差出人で判別してフォルダ別に振り分けられる「自動仕分け機能」、添付ファイルのデコード――などに対応しており、機能面では一般のメーラにも見劣りしない。
横T字型に分割ラインが走る「カラメル2」の基本画面。左端がアカウントの選択で、上はメール一覧、下は選択したメール本文のビューワ画面となっている。 |
カラメル2でテスト機能を実行したところ。このようにエラー箇所に応じて対処方法を記したダイアログが表示される。 |
この設定ウィザードで感心したのは、設定に不備が無いかをチェックする「テスト機能」の搭載だ。もし問題があった場合には「パスワードが間違っています」「POP3サーバー名が間違っています」など、エラー原因を特定して教えてくれる。いくらユーザーインターフェイスを工夫して使いやすさを謳っても、最初のメール設定につまづく初心者は少なくないし、メールが1通到着するまでは不安が残るもの。こうした初心者向けの丁寧な作り込みは、ほかのソフトも取り入れてほしいところだ。
22種類から選択できる画面のデザイン。ダウンロードによりバリエーション追加も可能だ。 |
HTML形式メールのテンプレートも豊富に収録。ポップなイメージのデザインが多く、若干若者向けの印象がある。 |
HTML形式のメールは敬遠される場合もあるので使う場面には気をつけるべきだが、相手のメール受信環境がわかっている気心知れた同士ならば、ワンポイントに画像を添えたり、収録されているキュートなテンプレートを使うなど、メール交換をより楽しいものにしてくれるだろう。
ひととおり使ってみてメーラとしての機能不足は感じなかったが、メール一覧とビューワとの分割ラインを変更できないのが気になった。大抵のメーラは分割ラインを上下にフレキシブルに移動できるのが一般的だ。デフォルトの状態では一覧表示できるのが5件と少ないため、到着メールがたまってくると一覧表示の領域をもう少し増やしたくなる。できれば、アップデータなどで対応してもらいたいところだ。