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ジャストホーム2 家計簿パック

ジャストホーム2 家計簿パック

2001年08月17日 23時16分更新

文● 伊藤

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ジャストホーム2 家計簿パック

(株)ジャストシステム

9800円

ジャストシステムの家庭用PC向け統合ソフト「ジャストホームi」がバージョンアップした。最新版ははがき作成、メーラ、画像管理ソフトなど10種類のアプリをまとめた「ジャストホーム2[スターターパック]」、これにワープロ、表計算を加えて12種類のアプリを収録した「ジャストホーム2」、さらに家計簿ソフト「エプロン2」をバンドルした「ジャストホーム2 家計簿パック」の3タイプで、9月21日に発売される。今回、ジャストホーム2 家計簿パックの試用版を入手できたので、さっそく使い勝手などを紹介しよう。

「わかりやすく、使いやすく、楽しい」
インターフェイスを採用した家庭向け統合ソフト

インストーラ
ジャストホーム2のインストーラ画面。いきなり丸いウィンドウで度肝を抜く。中央のボタンでインストールを開始する。
 ジャストホーム2に収録されているアプリ群は、ワープロ、表計算、ハガキ作成、メーラ、画像管理などホームユースを主眼に置いた構成で、「わかりやすく、使いやすく、楽しい」を共通のコンセプトにしている。これらのソフトはすべて初心者向けにアレンジされたインターフェイスを採用し、家庭向けに必要な機能のみを厳選して搭載することで、誰にでも使いこなせるソフトに仕上がっている点が特徴だ。


ガイドメニュー
ジャストホーム2の起動後に最初に表示される「ガイドメニュー」。デザインは好みに応じて変更可能で(時刻に応じて自動的に切り替わる機能もある)、標準で5種類が用意されている。
 起動直後に現れるフルスクリーン表示の「ガイドメニュー」がジャストホーム2の基本画面。いわば入り口であり、ここからアイコンを選択して、目的の作業に入っていく。ガイドメニューの特徴は、5つのグループに分類された18個のアイコン(ボタン)が、すべて「メールを送る・見る」「写真の一覧・印刷」といったように、単なるアプリの名前ではなく“各ソフトの機能・ユーザーの目的”の説明が示されていること。これは、ユーザーにインストールされた“ソフト”の種別を意識させることなく、“ジャストホーム2の一機能”としてどのアプリも同様に利用できるよう配慮したものだ。
 また、ガイドメニューは好みの壁紙に変更できるようになっており、標準搭載の5種類のほか、ジャストホーム快適生活サイト「Living Room in ぽけぽけ島」で壁紙が無償配布され、バリエーションを増やすことができる。同社によれば、発売と同時に2点の新規データが掲載され、その後も順次拡充する予定とのことだ。
 なお、ガイドメニューでグレーアウトしているアイコン(画面では「ホームページを作る」「日記・記録」)は、別途ジャストホームシリーズ対応アプリ(それぞれ「ホームページミックス」「マイペンシル」)を購入し、インストールすると同じガイドメニューから利用可能になる。



ATOK Home
左側に大きく現在の入力モードが表示され、視認性にも優れる。いつでも入力設定を初期状態に復帰できる[入力方法を元に戻す]コマンドはATOK Homeならではの機能だ。
 ATOK14相当の変換エンジンを搭載する、ジャストホーム2標準装備の日本語入力ソフト「ATOK Home」のインターフェイスもATOK14とはガラリと変わっていて、ジャストホーム2用の独自仕様になっている。無変換キーによる入力のモード切り換えをデフォルトで無効化しているのは、入力中に誤って無変換キーに触れてしまい“突然アルファベット入力に切り換わってしまう”という初心者にありがちなトラブルを防ぐため。さらに、入力モードが変わっても手早く初期状態の入力モードに復帰できる、[入力方法を元に戻す]コマンドも同様にATOK14にはなかったもので、初心者向けの配慮だろう。どちらもあまり目立たない機能だが、初心者の立場を考えての工夫という意味で好感が持てる。
 また、「安価に本格的なワープロ、表計算などの統合環境が欲しい」というユーザーにとっては、本製品に収録されているビジネスソフト「一太郎Home 2」および「三四郎Home 2」がどの程度の機能を有しているかが気になるところだろう。
 今回のバージョンアップではこれら2本に大きな機能強化は図られていないが、一太郎Home 2は一太郎 9/10/11形式の圧縮画像付き保存データの読み込みと一太郎 11形式での保存がサポートされた。会社で一太郎を使っている方には嬉しい機能強化点だろう。実際に一太郎Home 2と三四郎Home 2を使って、修飾した文書の作成・印刷(一太郎Home 2)やExcelデータの読み込み・グラフ作成(三四郎Home 2)を試してみたところ、とくに機能不足を感じることはなかった。家庭で使用する分には、必要十分な機能を備えている。

 本製品と同時発売される「ジャストホーム2」「ジャストホーム2[スターターパック]」のアプリ構成は下の表のとおり。[スターターパック]は、ビジネスソフトは不要で電子メールとデジタルカメラの活用に使いたい、というニーズに応えた内容で、機能を限定した分、標準価格は4000円を切っている。また、初回出荷の3万本限定で「2002年の年賀状イラスト/テンプレート集」付属する。


「ジャストホーム2シリーズ」の製品構成一覧
製品名 ジャストホーム2 家計簿パック ジャストホーム2 ジャストホーム2[スターターパック]
日本語ワープロ「一太郎Home 2」
表計算「三四郎Home 2」
日本語変換「ATOK Home」
ハガキ作成「楽々はがきHome」
電子アルバム「フォトシアター2」
メーラ「カラメル2」
家計簿「エプロン2」
カレンダー「eタイム2」
タイピング練習「キーボードファイターDX」
画像管理「デジコレ2」
画像編集「写真スタジオ2」
タイトル作成「文字スタジオ2」
テンプレート集「カラフルプリント集」
標準価格 9800円(バージョンアップ価格5800円) 8500円(バージョンアップ価格4500円) 3980円

 さて、次ページからは、多数の収録アプリの中から、とくにホームユースで活躍しそうな「楽々はがきHome」「フォトシアター2」「カラメル2」「エプロン2」の4本にフォーカスしてレビューを進めていく。
 なお、本製品は試用版のため、正式版ではインターフェイスや機能に変更が加えられる可能性があることをあらかじめお断りしておく。

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