週末のアキバでECSのKT266搭載マザー「K7VTA3」の販売がはじまり、注目を集めている。何より人目をひくのは濃いピンク色の基板だ。同社ではこの色を紫色と言っているのだが、そのとらえ方はまちまち。濃いピンク色という人も多い。以前販売されたAOpen製「AX3S Pro」の限定バージョン“Sweet Kiss”もピンク色で強烈な印象を与えたため、このマザーの影響でピンク色と感じてしまうのかもしれない(ちなみに“Sweet Kiss”の方が明るいピンクだ)。なかには、どう表現していいかわからず、さつまいも色などと表現するショップ店員もいた。
また、そのピンク色の基板の上にあるDDR SDRAM用のDIMMソケット3本は一般的な黒ではなく、ブルーとなっており、コレがまたやけに目立っている。
紫と言われれば紫にも見えてくる基板。濃いピンクという人も多い |
さて肝心の設定項目はどうかというと、細かいFSB設定やCPU倍率変更のためのジャンパ、ディップスイッチの類は確認することができなかった。マニュアルにも明確な記述がないため、編集部で同社に確認してみたところ、CPU倍率は自動認識、FSB設定クロックに関してはHOSTクロックをジャンパで100MHzに設定した場合には100/110/120MHzを、133MHzに設定した場合には133/140/150をBIOS上(Ver.1.0b)で選択可能。コア電圧も自動設定となっている。非常におとなしいマザーであるようだ。少なくとも、最近のKT266マザーの流行であるCPU倍率、FSB設定クロックの変更などといった機能は持ち合わせていない。
拡張スロットは、PCI×5、AGP×1、CNR×1。その他、細かい点ではAvance LogicのAC'97対応オーディオコーデックチップや、I/Oコントローラの“IT8712F-A”などが確認できた。
同社はこれまで、“サムライの魂”=「K7VZA」、“サムライの浮気”=「K7SEM」などユニークなニックネームをつけてきたが、当然、この「K7VTA3」にもニックネームがつけられている。“サムライの野望”だ。同社によると「今まで以上により一層市場に受け入れられることを願って」つけたものだという。設定項目が少ないのは非常に残念なところではあるが、ちょっと変わったものが欲しいと思うマニアにはウケるかもしれない(それが野望なのかも…)。価格はコムサテライト3号店で1万6500円、PCiN秋葉原で1万7500円。他社製のKT266マザーより安価なのは嬉しい点である。
なお、6月ごろ発表予定の同社製Pentium 4マザー「P4ITA」用のビラには、「ECSのさらなるサムライの雄叫びを聞け!」というキャッチが見える。もしかしてP4ITAのニックネームは“サムライの雄叫び”かも…。
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