ここで、ちょっとした作業が必要になる。パーティション分割である。
PCV-J10では、1台のハードディスクの内容が2つの領域に分けられている。それぞれの領域をパーティションと呼ぶのだが、このうちの6Gバイトのほうのパーティション(WindowsではドライブDに相当)を、Linuxで使うために少々いじってやる必要があるのだ。
作業の内容は、その6Gバイトの領域をさらに2つに分けるというもの。1つは、Linuxや、アプリケーションプログラム、データファイルなどを置く領域だ。そして、もう1つが、メモリの内容をディスクに一時的に保存するための領域(スワップ領域)である。
●パーティション操作
◇パーティション設定[CFDISK]
画面が一転し、CFDISKというプログラムが起動する(画面1)。画面を見ると、「hda1」にフォーカスされているのがわかる。これは現在Windowsがインストールされている領域だ(つまりドライブC)。このhda1には絶対に操作を加えてはならない。↓キーで「hda5」にフォーカスを移動しよう。このhda5が、これから操作する領域なのだ。
画面1 変更前のCFDISKの画面 |
次に、Tabキーを押して[削除]を選択しEnterキーを押す。すると、フォー カス部分の名前(hda5)が消えてFSタイプに「空き領域」と表示される。
今度は、Tabキーで[新規作成]を選択してEnterキーを押す。すると、[基本領域]か[論理領域]かを問い合わせてくるので、Tabキーで[論理領域]を選択しEnterキーを押す。領域のサイズを問い合わせてくる。「サイズ:」に続けて、すでに数字が表示されているが、無視してキーボードから、「6100」(単位はMバイト)と入力してEnterキーを押す。これは、スワップ用に130Mバイトほど残すためだ。スワップは実メモリ量と同じか、2倍ほどとればいい。
さらに、その領域をディスクのどちら側から確保するか問い合わせてくるので、Tabキーで[最初から]を選択しEnterキーを押す。
そうすると、今指定した指示にしたがって新しい「/dev/hda5」が作成される。FSタイプがLinuxになっているのも確認できる。これがLinuxをインストールする領域だ。次に余った空き領域をスワップに割り当てる。
またもや、Tabキーで[新規作成]を選択しEnterキーを押す。Tabキーで[論理領域]を選択しEnterキーを押す。
領域のサイズには136.56と表示されるので、今度はそのままEnterキーを押そう。残りすべてがスワップ用の領域として割り当てられる。
画面を見ると、/dev/hda6が作成されているはずだ。しかし、FSタイプがLinuxになっている。スワップとして使いたいので、このままではいけない。Tabキーで[FSタイプ]を選択しEnterキーを押す。
FSタイプ一覧が表示される。Linux swapは82と書かれている。そのままEnterを押すと、タイプ指定画面になるが、すでに「82」が表示されている。そこで、そのままEnterキーを押す。hda6のFSタイプに「Linux swap」と表示されているのを確認しよう。
さて、ここまでの作業を行うと画面2のようになるはずだ。もし画面のようになっていなければ、やり直しだ。この段階では、変更結果はディスクに書き込まれていないので、やり直しが可能なのである。フォーカスを移動して、[削除]と[新規作成]でやり直そう。くれぐれもhda1は変更しないように。
画面2 CFDISKでの設定変更結果 |
設定できたら、Tabキーで[書き込み]を選択してEnterキーを押す。本当に書き込んでよいかの確認が表示される。ここでの答えは「y」だけではダメ。「yes」と入力し、Enterキーを押す。これも安全のための気遣いなのだ。
CFDISKが終了し、パーティション設定のダイアログに戻る。
[終了]ボタンを押す。
●パーティションのフォーマット
◇スワップ領域の設定[OK]
◇マウントテーブルの設定「/dev/hda1 Win95 FAT32」→[編集]
マウントポイントの指定ダイアログが表示されるので、「/mnt/win」と入力して[OK]ボタンを押す。マウントテーブルの指定画面に戻るので、[OK]ボタンを押す。
◇パーティションのフォーマット[OK]
◇ネットワーク設定そのまま[OK]
◇インストールログ[OK]