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JEITAが市場調査報告を発表

2001年03月01日 18時23分更新

文● 編集部

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(社)電子情報技術産業協会(JEITA:Japan Electronics and Information Technology Industries Association)は1日、情報端末装置に関する2000年(暦年)実績および2003年までの需要予測を発表した。JEITAは電子機械関連企業の業界団体で、さまざまな情勢分析や政策提言を行なう。

JEITAでの各委員会委員長の会見
左から、磁気記録装置委員会新井委員長、ディスプレー市場分科会中野委員長、情報端末企画委員会平松委員長、プリンター市場分科会西原委員長、イメージスキャナー委員会金光委員長

同予測は、JEITA内に置かれた情報端末事業委員会内に各情報端末装置(ディスプレー、プリンター、磁気ディスク装置、光ディスク装置、イメージスキャナー、OCR)の専門委員会を設置し、各委員会の調査結果を情報端末企画専門委員会が『情報端末装置に関する市場調査報告書』として取りまとめたものに拠っている。

各委員会の報告は、以下に列記する。

ディスプレー(ディスプレー市場分科会:中野義彦委員長)
2000年は、世界市場では「液晶モニタ元年」と呼べるほど好調な伸びだった。長期的なトレンドとしては、CRTディスプレーから液晶ディスプレーへと移行が進むと見られる。国内市場では、CRTディスプレーはバンドルされた低価格PCなどの売り上げの伸びから、2000年は前年比約73%増と大幅に増加した。しかし2001年以降はCRTディスプレーの需要は減少し、2002年には液晶ディスプレーの市場規模がCRTディスプレーのそれを上回ると予測。
プリンター(プリンター市場分科会:西原太可史委員長)
プリンターの需要は世界的に好調で、特に日本で好調。3~4年のサイクルで消費者が買い換えることに加え、主流のインクジェットプリンターの価格の下落が激しいことがその原因だと分析している。今後の動向としては、インクジェットプリンターやマルチファンクションプリンター(コピー、スキャナー、ファクスなどの機能も搭載しているもの)は順調に推移するが、ページプリンターの市場規模はほぼ横ばいとなる。これは、カラーページプリンターの市場は増加するがモノクロページプリンターのそれが減少するため。
磁気記憶装置(磁気記憶装置委員会:新井寿一委員長)
ハードディスクの需要に関しては、今後とも順調に伸びていく。テレビ番組をハードディスクに録画するなどの新市場にも期待している。日本ではノートPCの需要が大きいため、2.5インチのハードディスクの割り合いが今後ますます高くなり、2003年には全体の5分の1を2.5インチ型が占めるものと思われる。フロッピーディスクドライブの需要は、従来型、大容量型を問わず、今後減少していく。
光ディスク装置(光ディスク委員会:吉田紹一副委員長)
インターネット需要などで、2000年の出荷台数は大きく伸びた。それらの需要がひと段落したあとは、堅実に増加していくと思われる。CD-ROMドライブの出荷台数は、CD-R/RWドライブやDVD-ROMドライブの価格が低下するにつれて、減少していく。CD-R/RW/DVD-ROM複合ドライブは、今後特に日本での需要増が見込まれる。
イメージスキャナー(イメージスキャナー委員会:金光憲雄委員長)
フラットベッドスキャナー、シートフィードスキャナー共に、今後は1200dpiの高解像度の製品が主力になる。価格はさらに低下することが予想されており、金額ベースでは毎年わずかな増加にとどまる。フィルムスキャナーに関しては、デジタルカメラの普及に伴ない、今後減少していく。
OCR(OCR委員会:有馬俊道委員長)
OCR(文字読み取り機器、あるいはソフト)関連機器/ソフトの需要は、専用機器かソフトウェアか、伝票処理用か文書用かを問わず、今後も順調に推移する。金融機関の再編や介護サービスの立ち上げなど、新たな市場が見込まれるため。また、自治体の文書電子化による需要も予想している。

情報端末企画委員会の平松雄一委員長(沖電気工業)は、今回の調査の概要と今後のメーカー側の対応について「情報端末装置の需要は、台数ベースでは今後も確実に伸びていく。しかし、金額ベースでは台数ベースほどには伸びないだろう。これは、各製品の低価格化が進んでいるためだ。そこで、我々としては製品を多機能化、高付加価値化することで、価格面での対応をしていきたい」と総括した。

平松雄一委員長
情報端末企画委員会平松雄一委員長(沖電気工業)

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