このページの本文へ

一太郎11

一太郎11

2000年12月27日 00時00分更新

文● 遠藤

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

一太郎の情報が見える「ナレッジウィンドウ」

標準では画面右端に表示されるが、ナレッジウィンドウのメニュー、もしくはマウスのドラッグで画面の上下左右どこにでも配置できる。

 プロフェッショナル画面に続いて注目される新機能が「ナレッジウィンドウ」だ。一太郎の画面の右端にバーのように表示されるそのウィンドウには、基本的にカーソル位置にある場所に関した情報が表示される。



 表示される情報は全部で5項目。「Dictionary」は、文書中の単語にカーソルを合わせた際にその意味を表示するもの。使用できる辞書は、一太郎8バリューパック、一太郎8バリューパックプラス、JS電子辞書ライブラリおよび従来一太郎の辞書引きで使えていた辞書と同社の辞書引きソフト「ドクターマウス」となっている。

 複数の辞書を併用する場合、少々切り替えに手間はかかるが、知りたい単語の意味が文書作成中でもアプリを切り替えずに、瞬時にわかるのは嬉しい。

 次に、現在作業中の操作に応じたショートカットキーの操作方法を表示する「ShortcutKey」がある。たとえば、文字を範囲選択中の場合は“「Ctrl」+「→」:コピー”などを表示する。ショートカットキーはキーボード操作で各種の機能を呼び出す便利な機能だが、一太郎11では現在の操作に続くであろうコマンドを事前に表示してくれる。

 そして、一太郎独特の操作方法やTipsを初級、中級、上級に分けて紹介する「Technique」、文書作成中にちょっとしたメモを残せる「Memo」と続き、最後に前バージョンにもあったカーソル位置にある文字のフォントや飾り、枠の種類などの書式設定情報を表示する「Attribute」(これは標準では非表示)となる。

 「ShortcutKey」と「Technique」は、一定の時間で表示される情報を順番に切り替えることもでき、これを使えば作業途中にふと目に入った時にそこに表示された操作が覚えられる仕組みだ。

 また「Memo」は、任意の時刻や設定時間後(3、5、10分の後は10分単位で最大120分後まで)に音とチップヘルプで教えてくれる「アラーム機能」もついている。



基本的に各項目の設定は、項目名であるタブ部分をクリックして表示されるメニューから選択する。これは「Memo」の「アラーム時刻指定」を選択したところ。

 メモはテキストファイルとして保存されるため、一太郎を起動していないときでも、別途テキストエディタで開いて編集することが可能だ。メモのファイル保存場所は、メモのアラーム設定を行う「アラーム時刻指定」ダイアログボックスで確認できる。

 このナレッジウィンドウの5項目は、表示・非表示・表示順番を自由にカスタマイズ可能で、現在は5種類だが今後項目を増やしていく予定だという。



カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン