ウルトラベイ2000に対応
標準でCD-RWドライブを装備
また、このThinkPad i 1800は、A20やT20/T21シリーズと同じ交換式ベイ「ウルトラベイ2000」を備えており、標準ではCD-RWドライブ(書き込み4倍/書き換え4倍/CD読み込み24倍速)を装着している。ウルトラベイ2000に対応したデバイスは、8倍速DVD-ROMドライブやセカンドHDDアダプタ、SuperDiskドライブなどがオプションとして販売されており、これらと交換して使用することが可能だ。ただし、交換できるのは電源がオフの時のみである(コールドスワップ)。オールインワンだけにFDDも内蔵、そしてシリアル、パラレル、CRT出力、PS/2など、レガシーポートもフルに装備する。PCカードスロットもTypeIIを2つ備えている。
なお、もはやお馴染みとなった「キーボードライト」機能、4つのワンタッチボタン(それぞれ、オンラインヘルプ/Webブラウザ/Web検索/メーラの起動に割り当てられている)なども装備する。キーボードやポインティングデバイスである「拡張版TrackPoint」の操作性はもちろん良好。筐体もガッチリとしていて、非常に安心感がある。ただ、これはA20もそうなのだが、同社のスリム系のノートとはキーボード下の構造が違うのかタイプ感はソフトで、強くタイプすると若干キーボード全体がたわむような印象がある。
OSはWindows Me。本機含め、ThinkPadのWindows Me搭載モデルは、Meの新機能である「FastBoot」機能に対応、BIOSのチューニングが進められている。編集部で起動時間を測定してみたところ、電源ボタンを押してから、Windowsのデスクトップの背景が現れるまで約22秒、アイコンが揃い砂時計が完全に消えるまでは、スタートアップ項目最小限の状態で約34秒だった。
ソフトに関しては、いつものように満載であるが、i Seriesの中では唯一、Microsoftの「MS Office 2000 Personal」をプリインストールしている。また、CD-RWドライブを標準で装備していることで、CDライティングソフトとしてアダプテックの「EZ CD Creator」をプリインストールしている。
価格はオープンプライスだが、IBM PC Directの価格は25万8000円。店頭でもこれと同じか少し安いくらいの価格が見込めるだろう。このお買い得度の高さにはA20と共通の筐体を採用していることも貢献しているだろう。ビジネス向けThinkPadゆずりのスケーラビリティ、質実剛健さも兼ね備えており、ホームユースのみならず、SOHO用途にもお勧めできるオールインワンノートとなっている。
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ThinkPadミレニアムシリーズ共通の交換式ベイ「ウルトラベイ2000」を装備。標準ではCD-RWドライブを装着しているが、オプションとして8倍速DVD-ROMドライブやセカンドHDDアダプタ、SuperDiskドライブなどがオプションとして販売されており、これらと交換して使用することが可能だ。 |
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内蔵のHDDはHDDパックに収められており、背面のネジを1本外すことで、パックごと引き出せるようになっている。 |
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キーボード。ThinkPad伝統の7段配列。Windowsキーやアプリケーションキーはない。 |
CPU | Mobile Celeron-600MHz |
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メモリ | 64MB |
液晶 | 14.1インチ |
解像度 | 1024×768ドット/フルカラー |
HDD | 20GB |
CD-RW | R4倍速/RW4倍速/CD24倍速 |
通信 | モデム |
サイズ | 317(W)×267.5(D)×36.7~43.3(H)mm |
重量 | 約3.0kg |
OS | Windows Millennium Edition |
Officeアプリ | Microsoft Office 2000 Personal(SR-1) |
