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米インテル、1.13GHzのPentium IIIを7月31日に発表――限定量を出荷へ

2000年06月30日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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30日、海外の一部メディアに、米インテル社が7月31日(現地時間)に『Pentium III-1.13GHz』を発表することを明らかにしたという情報が流れた。この情報の内容について、インテル(株)の広報部は、事実であると認め日本でも8月1日に発表する予定であることを明らかにした。

画像はPentium III-1GHz
画像はPentium III-1GHz



発表される予定のPentium IIIは現行の1GHzと同様に、0.18μmプロセス技術で製造されたCoppermineコアの製品で、FSB(Front Side Bus)は133MHzのみとなる模様。したがって、内部倍率は133MHz×8.5となる。従来のPentium IIIでは、66MHz刻みで動作周波数が上がってきたが、今後は133MHz刻みでのリリースになるとみられる。当初リリースされるパッケージはSECC2になる。FC-PGAパッケージについては、1GHz版でもまだ市場に出回ってはいないものの、「徐々に置き換わっていく」(インテル広報部)としている。

量産出荷の時期について、具体的には示されていないが、1GHz版については第3四半期とアナウンスしており、1.13GHz版はその後になるという。1GHz版の出荷量は、「潤沢とは言えないまでも徐々に増加している」としており、現在国内の複数のプライベートブランドのパソコンに搭載され、出荷されているという。

なお同社では、0.18μmプロセス技術で製造されるPentium IIIの動作周波数はさらに引き上げることが可能としているほか、4月に開催された“WinHEC 2000”において、0.13μmプロセス版のPentium IIIを製造する計画があることも明らかにされている。

インテルが3月9日にPentium III-1GHz、AMDが3月6日にAthlon-1GHzをそれぞれ発表して以来、それを超える動作周波数の製品発表はなく、高速化競争も1段落していた感があった。しかし、今回インテルが情報を流したことで、最高動作周波数競争が再燃することが予想される。インテルの正式発表日までは1ヵ月もあるため、AMDの動きによっては、さらに発表が早まる可能性も残されている。

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