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米インテル、Pentium III-1.13GHzをリコール――再出荷には数ヵ月かかる見込み

2000年08月29日 23時14分更新

文● 編集部 佐々木千之

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米インテル社は28日(現地時間)、7月31日に発表し、限定数を出荷していた『Pentium III-1.13GHz』に不具合が見つかったとし、リコールを行なうことを明らかにした。対策を施した製品の出荷には数ヵ月程度かかるとしている。

インテル(株)の広報によると、この不具合は動作電圧や動作温度についてのマージン(動作上の余裕)が少なく、コンパイルやベンチマークなどでプロセッサーに負荷がかかった際に、プログラムが異常終了したりハングアップするといった問題が発生するもの。

この不具合は、プロセッサーやハードウェアの評価を提供することで知られる“Tom's Hardware Guide”や、プロセッサーのオーバークロック情報を提供している“HardOCP”で報告され、インテルでもテストの結果、特殊な状況下でなくとも、不具合が発生することが確認されたため、リコールという決定を下したという。

Pentium III-1.13GHzは限定数として、デルコンピュータやIBMなど数社に対して出荷されている状態。実際のユーザーへの対応はメーカーと協力して行なうという。

リコールの決定とメーカーへの通告は先週のうちに行なわれたとのことだが、インテルが米国の一部の報道機関に連絡したのは28日(現地時間)で、インテル(株)やデルコンピュータ(株)など日本法人が知ったのは29日になってから。

Pentium III-1.13GHzの不具合の原因は特定されたというが、対策がなされた製品の出荷には数ヵ月程度かかるとしている。なお、この不具合はPentium III-1GHzやPentium 4など、同社のほかのプロセッサーの出荷に対しては影響はないとしており、Pentium III-1GHzについては、すでに量産出荷が開始されているという。

今回のリコールの決定は、インテルブランドに対する信頼を失わないよう迅速に行なわれたというが、最高速プロセッサーとして正式発表の1ヵ月も前から鳴り物入りで宣伝されていた製品であり、Intel 820チップセットの出荷の遅れやMTHの交換騒ぎがあった後だけに、インテルのブランドイメージに悪影響が及ぶことは間違いない。AMDは28日にAthlon-1.1GHzを発表したばかりで、インテルは1.4GHzでリリースされるというPentium 4の発表まで、クロック競争においてAMDの後塵を拝することになった。

なお、日本でPentium III-1.13GHz搭載パソコンを販売しているデルコンピュータ(株)は、対策について「現在米本社に確認中でコメントできない。30日には決定する」としている。

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