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米Novell、「Novell Internet Messaging System」と「GroupWise」のLinux版、Solaris版を発表

2000年03月31日 07時17分更新

文● 沖中弘史

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 米Novellは、「Novell Internet Messaging System(以下、NIMS)」と「GroupWise」のLinux版、Solaris版を発表した。

 今回の発表は、同社の「e-ビジネス」に関する戦略モデルである「DENIM(Directory-enabled Net Infrastructure Model)」の一環として発表されたもので、「NIMS」が電子メールをはじめとしたメッセージングサービスを、「GroupWise」が、電子メール、スケジュール管理、タスク管理などのグループウェア機能を提供する。

 「NIMS」の特徴は以下のとおり。

  • POP3やIMAP、LDAP、SSLといったインターネット標準をサポート
  • LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)に対応した同社の製品「NDS eDirectory」との連携による、一元的な管理が可能
  • システム管理をWebベースで可能
  • ユーザー設定によるスパムメールのブロックが可能
  • 1ユーザーが複数のメールサーバのアカウントからメールを取り出すことが可能(メールプロキシ)
  • パスワード変更やメールの転送などを、管理者の助けなしに簡単にユーザーが設定できる
  • Webブラウザによるメール閲覧が可能(Webメール)

 同社では、「NIMS」のLinux版、Solaris版をISP(Internet Service Provider)やASP(Application Service Provider)のホスティングサービス用途として位置づけており、「NDS eDirectory」との連携を重要な機能として挙げている。この機能により、ASP、ISPは数百万から数十億のメールアカウントを管理できるだけでなく、こうしたメールアカウントをユーザー情報、会計や課金のプロセス、ハードウェア情報などとともに一元的に管理することが可能となる。これらの機能により、ASP、ISPはコストを下げることができるという。

 「GroupWise」の次期バージョンは、BulletProofというコードネームで呼ばれており、基本的なグループウェア機能にXMLを統合することにより、さまざまなプラットフォームとの相互運用性が高まるという。

 「NIMS」は2000年の第2四半期中に、「GroupWise」は2000年末までに出荷される予定。価格は出荷時に発表される。

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