米Motorolaは、「High Availability Linux(以下、HA Linux)」を発表した。
「HA Linux」は、同社の通信関連企業の顧客からの要望に応えるために開発されたもので、99.999%の高可用性(「5NINES」と表現され、1年間でのシステム停止時間は5分以下となる)を実現するという。
同社では、「HA Linux」の用途として、高度な安定性とスケーラビリティを求められる通信関連企業での使用を想定しているが、その高可用性と信頼性から、工業部品のテストや医療関連、航空分野などでの需要も見込んでいる。
同製品は、「Red Hat Linux」へのアドオンパッケージとなっており、x86およびPowerPCアーキテクチャをサポートする。その特徴として、以下のようなものが挙げられる。
- ハードウェアのホットスワップ
- システムを運用しながらバックアップが可能
- ディスクレスでの運用
- システム異常の通知機能
- 「System Configuration and Event Manager」により、上記機能を管理
現在、これらの機能をLinuxカーネルに加えるためのパッチが提供されており、同社のWebサイトからダウンロード可能。「HA Linux」の出荷は、2000年の5月に予定されている。
