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TRONとLinux、あわせて“T-Linux”? ─米MontaVista Softwareが開発を表明

2003年03月21日 21時14分更新

文● 編集部

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米MontaVista Softwareは、組み込みリアルタイムシステムのアーキテクチャ“T-Engine”の規格を推進しているT-Engineフォーラムと共同で、“T-Engine”アーキテクチャ上に『MontaVista Linux』を移植し、“T-Linux”として提供すると発表した。

“T-Engine”アーキテクチャは、2002年6月に発表された組み込みリアルタイムシステムの標準アーキテクチャ。標準化されたCPUボード“T-Engineボード”、標準リアルタイムOSカーネル“T-Kernel”、セキュリティアーキテクチャ“eTRON”などで構成され、このアーキテクチャに準拠したミドルウェアやアプリケーションを流通させることを目的としている。

今回発表された“T-Linux”は、“T-Kernel”上でLinuxアプリケーションを実行するための環境を提供するというもの。これにより、ユーザーはUNIX互換のネットワーク環境やアプリケーションを“T-Engine”アーキテクチャ上で利用することが可能になる。

モンタビスタソフトウェアジャパン(株)のプレスリリースには、T-Engineフォーラム会長である坂村健氏のコメントが掲載されている。それによれば「(米MontaVista Software CEOである)Jim Ready氏とは昔からの知り合いであり、今回世界のユビキタス・コン ピューティング分野の発展に、協力して進む体制ができたことは誠に嬉しく思っております」とのことだ。

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