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高画質で決める春のHDビデオカメラ【後編】

2009年03月09日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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使いやすさはパナソニック「HDC-TM300」
総合的な実力ならソニー「HDR-XR520V」

HDC-TM300

HDC-TM300

 最後に、使い勝手を含めた総評を述べたい。私がハイビジョンビデオカメラを使うようになってまず感じたのは、三脚が必須だということだった。ハイビジョン時代のビデオ撮影は、撮れる映像が高画質になったぶん、よけいに悪さが目立つということだ。

 手ぶれをなくすために三脚を使ったり、暗い場所での撮影ではライトを使うなどの手間を惜しむと、見づらさばかりが強調されがちだ。

 最新モデルではこうした部分が進化し、気軽に使える便利さはそのままに、誰でもきれいな映像を撮れるようになってきている。

 ようやく誰もがハイビジョンの高画質を生かした撮影を手軽にできるようになってきたと実感した。

 その点においてはHDC-TM300は優秀。「おまかせiA」は自動で撮影モード自体を切り替えるので、撮影状況への対応力が広いと感じた。

HDR-XR520V

HDR-XR520V

 HDR-XR520Vは光学系の性能を上げることで、幅広いシーンでの撮影を美しい映像で行なえる。それゆえトータルでの画質も向上したわけで、画質や使い勝手を含めた総合力では頭ひとつ抜き出た印象。まさしく王道を行く進化を果たした。

 こうした進化はiVIS HF S10も、DMX-HD2000も果たしているのだが、ソニーには一歩及ばなかった印象だ。

 なお、DMX-HD2000は手持ちでは便利な親指操作が三脚撮影では少々使いにくく、軽量であることも災いしてズーム操作時にカメラが動いてしまう。とはいえ、DMX-HD2000は素早く取り出して即座に撮影できることが最大の利点であり、仕様上、仕方のない部分かもしれない。

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