ことえりと軽く比べてみた
以下、Social IMEとMac OS X 10.5の「ことえり4」でいくつかのワードを打ち込んで比較してみた。短時間で原稿を書いてみた限りでは、やはりネットサービスや芸能人などの固有名詞はSocial IMEが充実している印象だ。特に「mixi」など、元がローマ字の固有名詞をひらがなで入力して、サクサク変換していけるのは便利だ。
一方、長文を入力しての変換(連文節変換)は「ことえり4」のほうが正しく変換される確率が高かった。この辺、どんな内容の文章を入力するか、どの程度まで入力してから変換するスタイルなのかによって大きく変わってくるのだろう。
Social IMEを使って感じたのは、「みんなの力」を借りるので、ときにはノイズやスパムが混ざってくることもあるということ。例えば「てすと」を変換すると、テスト登録したような変換候補が表れる。また、ユーザーに辞書登録を任せると言うと、日本語版Wikipediaのように特定の項目だけ異常に充実していくのかもしれない。ただ、それは属性が合えば非常に有用な辞書になるはずだ。
筆者個人のことを言えば、「m」→「●」のように、特殊記号やHTMLタグをすぐに入力できるように単語登録している。こうした特殊な単語を「みんなの辞書」に登録するのははばかられるため、ローカルの辞書も併せて使えるようになればより便利だろうと感じた。
Social IME Client for Mac OS Xは、予測変換や単語登録など、Windows版では使えるのにMac OS X版はサポートしていない機能がいくつかあるが、Mac OS X版のクライアントはまだリリースされたばかり。それに無料で試せるのは嬉しいところだ。今後、どのようにアップデートされていくのか、本家Social IMEとともに注目していきたい。