Vista高速化が実はベストか?
表 各OSでのベンチマーク | ||||
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OS | OSの起動 | InternetExplorerの起動 | 備考 | |
Windows Vista(ノーマル) | 1分40秒前後 | 7秒前後 | ほぼ出荷時状態で測定 | |
Windows Vista(高速化) | 1分10秒前後 | 4秒前後 | ほぼ出荷時の状態から高速化作業を実施 | |
Windows XP | 50秒強 | 4秒前後 | アンチウイルスやIME、アプリなど導入済み状態で測定 |
なお、上記の計測時に各OSにはいくつかのアプリケーションを導入済みの環境だったため、プレーンなOS導入時や出荷初期状態の測定値とは異なる結果が出ていることもあり、あくまでも参考的な数値ということでご理解をいただきたい。
電源オンからOSの起動が終了した時点までの測定結果は、起動の速い順にWindows XP、高速化したWindows Vista、ノーマルWindows Vistaとなった。また、IEの起動時間の測定結果も同様の順番となった。筆者は、今回の計測結果について、Windows XPに対し高速化したVistaがかなり肉薄していることが驚きだった。
結論としては、type Pの速度に不満がある場合は、Vistaをチューンして動作の高速化を図るのが一番手っとり早く比較的安全だろう。
Windows XP化だが、現状では他機種流用のドライバの場合はtype Pへの最適化は行なわれていない。また、WWANやVAIOのバッテリマネジメント機能などが現状で利用できない、というデメリットを抱えている。どうしてもWindows XPで使う必要がある人だけが自己責任で運用する、という感じだろうか。
筆者としてもこの結果を見て、当座はVistaを高速化した環境で使用してみて、それで様子をみて我慢ができなければWindows XP化をしてみるつもりだ。
なお、最後になるが記事を書くにあたりソニー広報に確認したが、「現在のところVAIO type PのWindows XP用ドライバを出す予定はない」とのことだった。ただ、「そのような要望があることは認識している」とも語っていたので、ぜひ前向きに検討していただければ幸いだ。また、仮にだがソニーから公式にWindows XP化に必要なドライバやプログラムが提供されるようであれば、速攻で導入しその結果をご報告させていただければ、と考えている。