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オレンジに、水色、そしてピンク

初心者のためのIXY DIGITAL 110IS

2009年02月20日 10時00分更新

文● 行正和義

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初心者向けだから生きる「こだわりオート」


 IXY DIGITALシリーズは2月発表モデルから「こだわりオート」と呼ばれる自動シーン認識モードを搭載した。

鮮やかなものは鮮やかに彩度を上げつつそれほど厭味のない発色はIXYやPowerShotシリーズに共通するが、青空の鮮やかさなどはさらにアップした印象がある。オートモード、1/125秒、F8、ISO 80。元画像は3648×2736ドットで、掲載用に800×600ドットにリサイズ・トリミングしている

 画像分析や顔検出の技術を使って、「逆光」「人物」「風景」といったシーンプログラムを選び、動きを検出した際にはISO感度を上げて、シャッター速度を速くする。IXY DIGITALの上位モデルやPowerShotシリーズですでに搭載されていた「暗部補正」(暗部を自動的に明るくし、自然な階調を得る処理)も自動で適用される。

20ISではややヒョウタン型になっていた右側前面はややシンプル曲面となった。レンズ周囲のリング部は鏡面仕上げ、カラーの前面、艶消しシルバーの背面という3つの素材の組み合わせなのはIXY DIGITALで一般的なデザインだが、新たにシャッターボタン周囲のズームリングが前面と同じ配色となり、さらに別色の素材が周囲に設けられるなど、上面のアクセントになっている

 操作性は従来のIXY DIGITALとほとんど変わらない。基本的な操作は、FUNC/SETボタンを中心とした円形カーソルだけで足りてしまう。今回新らたに搭載された、暗部補正はMENU内でON/OFFを切り替えるが、自動シーン認識に関してはオートモードで撮れば、自動的に処理がかけられる。なお、暗部補正は再生時にかけられる。明るめに補正したうえで、新規画像として保存する。

暗部補正のため、やや暗めに撮影した結果。オートモード、1/200秒、F8、露出補正-1

撮影結果に暗部補正(自動)をかけたもの。暗部補正は「強/弱/自動」から選択できる。暗部が引き上げられたため、全体的にコントラストは低いものの、コントラストの強めの画像にかけることでダイナミックレンジが擬似的に広がった面白い絵面の画面となっている

 細かな変更ではあるが、ISO感度をマニュアル指定する項目で、従来はAUTO、HI AUTO(高感度オート)、ISO 80、ISO 100……となっていて、AUTOはISO 400まで、HI AUTOはISO 800まで自動的に感度アップしていた。本機ではHI AUTOがなくなり、フルオートモードで撮影すればISO 800まで自動アップする。画質の向上も考慮に入れて、簡便な構成を選んだのだろう。

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