初心者向けだから生きる「こだわりオート」
IXY DIGITALシリーズは2月発表モデルから「こだわりオート」と呼ばれる自動シーン認識モードを搭載した。
画像分析や顔検出の技術を使って、「逆光」「人物」「風景」といったシーンプログラムを選び、動きを検出した際にはISO感度を上げて、シャッター速度を速くする。IXY DIGITALの上位モデルやPowerShotシリーズですでに搭載されていた「暗部補正」(暗部を自動的に明るくし、自然な階調を得る処理)も自動で適用される。
操作性は従来のIXY DIGITALとほとんど変わらない。基本的な操作は、FUNC/SETボタンを中心とした円形カーソルだけで足りてしまう。今回新らたに搭載された、暗部補正はMENU内でON/OFFを切り替えるが、自動シーン認識に関してはオートモードで撮れば、自動的に処理がかけられる。なお、暗部補正は再生時にかけられる。明るめに補正したうえで、新規画像として保存する。
細かな変更ではあるが、ISO感度をマニュアル指定する項目で、従来はAUTO、HI AUTO(高感度オート)、ISO 80、ISO 100……となっていて、AUTOはISO 400まで、HI AUTOはISO 800まで自動的に感度アップしていた。本機ではHI AUTOがなくなり、フルオートモードで撮影すればISO 800まで自動アップする。画質の向上も考慮に入れて、簡便な構成を選んだのだろう。