「IXY DIGITAL 110IS」は、IXY DIGITALシリーズの入門機で「最初に買うIXY」という位置付け。発売当初から実売価格は3万円を切る見込みだ。高質感だが、その分値段も高価という印象が強いIXYシリーズとしては新しいコンセプトの製品である。
特に、オレンジ、ピンク、水色……というカラーリングもIXYの中では異色。都会に住む大人向けのカメラという印象から、学生でも持てるカジュアルなカメラというイメージを前面に打ち出している。
最初に買う、IXY DIGITAL
素性としては、これまでのローエンド機「IXY DIGITAL 20IS」の後継となるのだろうか。光学3倍ズームレンズや2.5型液晶ディスプレーなど、おおまかなスペックが共通している。
ただし、撮像素子が1/2.5型有効800万画素から、1/2.3型有効1000万画素とやや大型になったため、ズーム領域は、20ISの38~114mmから35~105mmへとやや広角になった。
ボディーデザインも若干変更されている。20ISではボディ前面の右側がやや窪み、2000ISなどと共通のデザインだったのだが、その窪みがなくなり平面的な構成となった。上下左右の角にはアールがあり、流線型の右側面につながっている。
最近のIXYとしては珍しい「丸さ」で、面構成も比較的シンプルだ。カラーリングとあいまって高級感というよりも気軽さが前面に打ち出されている。なお、左側面に関しては従来どおり平面が維持されており、縦に置くために、小さな脚(突起)も用意されている。こういった配慮はIXYならではだろう。サイズは、従来の20ISよりもわずかに横幅が広く(1.3mm)、厚みも増えてはいる(0.2mm)。とはいえ気になるほどではない。
