日本でも各社のSIMが使えた
日本に戻ってきて、香港のときと同様各社のSIMを挿してテストを行なったところ、下記のような結果となった。
日本国内での各種SIMの対応状況 | ||||
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キャリア | 国 | APN | ユーザ名 | パスワード |
ソフトバンク | 日本 | 設定項目無し | ― | ― |
ドコモ | 日本 | mopera.net | 無し | 無し |
イー・モバイル | 日本 | 電波をキャッチせず | ― | ― |
ハッチソン | 香港 | 設定項目無し | ― | ― |
CSL | 香港 | 通話はできるが通信はできず | ― | ― |
香港のキャリアの場合、CSLは電波はキャッチするもパケット通信は行なえなかったが、ハッチソンは「データローミング」をオンにすれば通信が行なえた。ただし、海外ローミングとなるので、1MBで110香港ドル(約1320円)と割高となる。
日本のキャリアの場合、イー・モバイルは使用している電波の周波数が違うため使用できなかったが、ドコモとソフトバンクは問題なく使用可能。
ただし、パケット代に関して、ソフトバンクは「PCサイトダイレクト」扱いでパケット定額フルの対象になっていた※のに対し、ドコモは定額の対象外だった。
※海外機でソフトバンクのSIMを使ったパケット通信は、ソフトバンクが想定する使用方法ではないので、必ずしも定額となる保証はないので注意
iPhoneはパケット定額で使ってこそ、威力を発揮するアイテム。いくらSIMフリー機とはいえ、国内でパケット定額とならないドコモのSIMや海外キャリアのSIMを挿して使ってもあまりうま味はない。日本国内だけで使うぶんにはSIMロックのかかったソフトバンク版で十分だ。
ただし、国外で使うとなると、とたんに高額なローミング代がネックとなる。海外でも通信費をかけずにiPhoneを使いたい! というユーザーにはSIMフリー版のiPhoneはかなり魅力的なアイテムといえる。ぜひとも日本のアップルストアでも「SIMフリー版のiPhone」を発売してもらいたいものだ。
筆者紹介――中山智
フリーライター。国内外への旅行好きだが、どんなときでも常にネットにつながっていないと不安なため、新手のモバイルアイテムやサービスのチェックに余念がない。自ブログは「幽玄会社中山商店」。