マルチSSID機能をニンテンドーDSiで試す
AtermWR4500Nには、前ページでふれたマルチSSID機能が用意されている。これは仮想的な2つのSSIDを設けて、それぞれにWPA-PSK(AES/TKIP)とWEPの暗号化設定を割り当てるというもの。要は、PCなどはWPA-PSK(AES/TKIP)を使い、WEPにしか対応してない機器ではWEPを使うということができるわけだ。
まだまだWEPのみ対応の製品を使っている人はいるわけで、そういう製品でのネット接続を考えると、セキュリティー面で弱いとはいえWEP方式を使わざるを得ない。実際、筆者宅でもこれまでWEPを使っていたが、マルチSSID機能を使えば、この問題は解決できる。
今回は、マルチSSIDの使い勝手を見るために、先日発売されたばかりのニンテンドーDSiで試してみることにした。
DSiはWPAにも対応しているのでマルチSSIDの必要性はないと思うかもしれないが、実はそうでもない。マニュアルによると、WPAは「上級者設定」で選べるのだが、この「上級者設定」はDS専用ソフトのネット接続には使用できない。DSiでもWEPを使う必要があるのだ。
ということで、WPA-PSK(AES)とWEPの2つの設定をすることにした。といっても、DSiでは「らくらく無線スタート」が使えるので手順はカンタンだ。両接続とも何の問題もなく設定完了した。もちろん、暗号キーの入力の手間もない。
マルチSSID機能は、DSやDSiユーザーの無線ルーター選びでは見逃せない機能といえるだろう。2つのSSIDそれぞれにESS-IDステルス機能やMACアドレスフィルタリングを設定できるのでWEP側のセキュリティーも保てる。
通信速度に不満があったり、WEP接続に不安があるというユーザーには、AtermWR4500Nは手ごろな価格で導入できる解決策のひとつといえそうだ。