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最大150Mbpsの無線LANルーターの実力は?

実売8000円の格安Atermを実地テスト

2008年12月05日 10時30分更新

文● トレンド編集部/青山和雄

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マルチSSID機能をニンテンドーDSiで試す

 AtermWR4500Nには、前ページでふれたマルチSSID機能が用意されている。これは仮想的な2つのSSIDを設けて、それぞれにWPA-PSK(AES/TKIP)とWEPの暗号化設定を割り当てるというもの。要は、PCなどはWPA-PSK(AES/TKIP)を使い、WEPにしか対応してない機器ではWEPを使うということができるわけだ。

 まだまだWEPのみ対応の製品を使っている人はいるわけで、そういう製品でのネット接続を考えると、セキュリティー面で弱いとはいえWEP方式を使わざるを得ない。実際、筆者宅でもこれまでWEPを使っていたが、マルチSSID機能を使えば、この問題は解決できる。

ネットワーク一覧で見てみると、2つのSSIDが存在することがわかる。最後に「W」とあるほうがWEP用のSSIDだ

 今回は、マルチSSIDの使い勝手を見るために、先日発売されたばかりのニンテンドーDSiで試してみることにした。

 DSiはWPAにも対応しているのでマルチSSIDの必要性はないと思うかもしれないが、実はそうでもない。マニュアルによると、WPAは「上級者設定」で選べるのだが、この「上級者設定」はDS専用ソフトのネット接続には使用できない。DSiでもWEPを使う必要があるのだ。

接続先1~3はWEPしか使えない。一番下の「上級者設定」ならWPA-PSK(AES)などが選べるが、DS専用ソフトで使えるのは接続先1~3だけ

 ということで、WPA-PSK(AES)とWEPの2つの設定をすることにした。といっても、DSiでは「らくらく無線スタート」が使えるので手順はカンタンだ。両接続とも何の問題もなく設定完了した。もちろん、暗号キーの入力の手間もない。

「らくらく無線スタート」を選ぶ。あとは画面の指示に従い、WR4500N本体の「らくらくスタートボタン」を押すだけ

設定完了後、念のため確認してみると、ちゃんとWPA-PSK(AES)で設定されている

無事ネット接続もできた。DSiブラウザーやDSiショップへの接続はAESが使える

 マルチSSID機能は、DSやDSiユーザーの無線ルーター選びでは見逃せない機能といえるだろう。2つのSSIDそれぞれにESS-IDステルス機能やMACアドレスフィルタリングを設定できるのでWEP側のセキュリティーも保てる。

 通信速度に不満があったり、WEP接続に不安があるというユーザーには、AtermWR4500Nは手ごろな価格で導入できる解決策のひとつといえそうだ。

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