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二つ折りではない新たなタッチケータイ

3Wayケータイ「N-01A」がNECを変える

2008年11月11日 14時51分更新

文● 西川仁朗/トレンド編集部

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NTTドコモに投入された4ラインアップ。ソフトバンクの端末に関してはタイミングが合わなかったため公開しなかった

既存のNユーザーの支持を集めるN-02A

 N-02AはNECらしさに溢れた端末として登場する。12.9mmのスリムボディに、3.2型ワイドディスプレー(480×854ドット)や5.2メガピクセルのカメラを搭載。N-01Aと同じく、「SRS TruMedia」も搭載している。

N905iμやN906iμのスタイルを継承する正統派Nケータイといった趣のN-02A

 高機能でありつつ、Nブランドの基幹端末として登場したN-02Aでは、15種類のパターンを持つカラフルキーイルミネーションなど女性に受ける演出を備える。

イルミネーションカラーで持つ楽しさを演出

 同端末も、11月28日にオリジナルサイト「kirameku ★ web」をオープンさせる。「キラメク占いの館」や女性のケータイライフが分かる「キラメクカフェ」などの情報コンテンツが揃う。

「kirameku ★ web」

 「かわいいだけのケータイなんて、をコンセプトに展開するN-02Aのユーザーにふさわしい身も心もキラメクための情報を満載にしたサイト」(有満氏)

 NECが目指す「長く使えるパートナーとしてのケータイ」を実現しているのがN-02Aなのである。


ピンチをチャンスと捉えるNEC

 新たなラインアップが出揃ったとはいえ、端末販売に関して厳しい環境下にあるのは間違いない。NECは2009年3月期の携帯電話の通期出荷台数を、計画値の700万台から580万台に下方修正している。

 しかし、端末販売で苦戦している状況を、逆に同社はチャンスと捉えている。NEC 執行役員の山崎耕司氏は「ユーザーが1台の端末を長く使っていただく今こそ、NECの技術力の高さをユーザーに訴える良い機会」と述べる。

 「ソフトウェアやハードウェアの共通化を進め、端末の開発費は削減している。いま注目を集めているAndroid端末も、実機を触った印象ではかなり良いと感じた。我々が将来Androidの端末を出すことも当然ありうる」(山崎氏)

 NECはケータイを便利な機能の統合体ではなく、インターネットをユーザーの生活文脈に沿った形で活用してもらい、ユーザーの行動をデザインする存在にしたいと考えている。

 モバイルターミナル事業本部の小島 立氏は「今すぐ、ここで、何かをしたいというユーザーのWANTSをNECのケータイで実現する」と強調する。単にテレビを観たり、ゲームをするエンターテインメント端末やコミュニケーション端末としての側面だけでなく、生活コンシェルジュとしての役割をケータイで担いたいと考えているのだ。

 ドコモの「i コンシェル」「i ウィジェット」、ソフトバンクの「モバイルウィジェット」など、ケータイがユーザーの生活をサポートするサービスは増加している。

 端末のコスト削減をしながら、変化を強調する新しい端末開発を新端末で示したNEC。新しいチャレンジをユーザーにうまく浸透させることができれば、市場が伸び悩む難しい環境でもマーケットシェアの拡大を実現できるのではないだろうか。

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