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格安ノートAspire oneはメインマシンになりうるか

2008年08月29日 16時00分更新

文● ヤシマノブユキ

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深みのある色合いの「サファイアブルー」

カラーバリエーションは、深みのある色合いの「サファイアブルー」のほか、「シーシェルホワイト」が用意されている


オンラインゲームは動く?


 「Second Life」は比較的スムーズにプレイできるが、オンラインゲームに関してはあまり期待しない方がよさそうだ。

 「FINAL FANTASY XI for Windows」が動作する際の目安になる「Vana'diel Bench 3」(通称「FFベンチ」)を低解像度モードで実行(高解像度モードでは実行できないため)したところ、平均で1430前後のスコアをマークした。FFXIをデフォルト設定でストレスなく楽しむには3000以上のスコアが必要とされるが、実際にAspire oneでFFベンチのデモを見る限りでは、キャラクターの動きは妙にカクカクしていた。今回はデモンストレーションでの試用だったが、仮にプレイはできたとしても派手な視覚効果をともなう戦闘シーンなどではコマ落ちが発生する可能性が高いため、基本的にプレイできないと割り切った方がいいだろう。

 「大航海時代 Online」をデフォルト設定でストレスなく楽しむには「大航海時代 Online Windows版ベンチマークプログラム」で150以上のスコアが必要とされるが、実際にマークしたスコアは平均で113前後だった。FFXIと同様、こちらもギリギリ動作する程度だが、それでもキャラクターの動きはFFXIよりはスムーズだった。



ビデオチャットや地図ソフトはどう?


 「Skype」や「Yahoo!メッセンジャー」でのビデオチャットは問題なく行なえる。回線の種類や状態にもよるが、無線LAN(IEEE 802.11g)環境では映像の乱れや音声の遅延はない。ただしカメラが約30万画素なので高品質ビデオチャットには向かない。

 「Google Earth」でストリートビューをオンにするとズームやスクロールがワンテンポ遅れるが、建物を3D表示にした状態では思い通りに操作できる。このあたりは必要に応じて使い分ければ問題はないだろう。



よく使うソフトを同時に何本も起動してみた


 付属のアンチウイルスソフト「McAfee SecurityCenter」を含む上記約20本のソフトを同時に起動したが、CPU使用率は50%前後にとどまり、動作はきわめて安定していた。

 この状態で音楽を聴きながらウェブを閲覧したり、メールを書いてみたが、CPU使用率は80%前後止まりで、実用上はまったく問題なし。

 HD画質のネット動画「eyeVio」を視聴するとCPU使用率が100%近くに跳ね上がり、もっさり感が激しくなるが、YouTubeやニコニコ動画ならCPU使用率は90%前後で、動作が緩慢になることはない。

 なお今回の試用中、OSがフリーズしたり、オーバーヒートするなどの不安定な挙動は1度も見られなかったことを付け加えておく。



メインマシンとしても十分イケる!


 Aspire oneの処理性能は、オンラインゲームをトコトン楽しみたいというヘビーユーザーを除けば、多くの人にとって十分なレベルにある。

 画面サイズや解像度を別にすれば、筆者が5年前に大枚をはたいて買った(当時の価格で約26万円!)Pentium M(1.3GHz)搭載のVAIO Z(PCG-Z1/P)よりも快適なのは間違いない。

 光学式ドライブを内蔵しないのが難点だが、メールやウェブ閲覧、画像の整理、文書作成などが中心ならメインマシンとして十分通用するだろう。

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