パソコンソフトはCD-ROMからUSBメモリーへ
先月27日、国内のコンシューマ向けパソコンソフト業界が震える「事件」が起きた。ソースネクストが、CD-ROM版で販売していたPCソフトを1GB USBメモリーに収録した「Uメモ」シリーズとして発売すると宣言したのだ。
第1弾の発売は9月5日で、ラインアップは売り上げの中核をになう「ウイルスセキュリティZERO」など7製品。価格はこれまでと同様の4980円だ。オンラインでソフトのユーザー登録を済ませておけば、誤ってUSBメモリー内のインストール用ファイルを消去してしまっても、同社ウェブサイトからダウンロードできる。
パソコンソフトをUSBメモリーに収録するなんてもちろん前代未聞だが、たしかにUMPCなど最近のノートパソコンは光学式ドライブを搭載しないモデルが多い。CD-ROMよりもUSBメモリーの方が使いやすい場面も多いだろう。また、インストールの速度であったり、ドライブが回るときの騒音などを考えればメリットは圧倒的に大きい。
だが、気になるのは「コスト」の問題だ。原油価格の高騰やユーロ安など、値上げに踏み切るメーカーも多い中、あくまで価格を上げずに「革命」への決断を下せた背景には何があったのだろう? ソースネクスト代表取締役社長の松田憲幸氏にその点を突っ込んで聞いてきた。