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企画書は作るな! わずか2ヵ月で社運をかけたプロジェクトを完成させる方法とは

「USB事件」起こしたソースネクスト社長の“勝つ”流儀

2008年09月01日 12時00分更新

文● 盛田 諒/トレンド編集部

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パソコンソフト業界はゲームソフト業界に近づいていける

 ――国内外では今後、どのような目標で展開していくんでしょうか。

 今を100%とすれば、マーケットとして120~150%くらいは当然目指したいなと思います。もちろん200%まで行ってくれれば嬉しいですが、今までの中でいちばん予測がつかないですね。ここまで「底」をいじったことというのはないので、これは開けてみないと分かりません。海外での展開も視野に入れています。2010年にメインのラインアップを自社製品として揃えられる予定なので、進出するならそのタイミングですね。

 ――ソフトを売るなら、プレインストールという手段もあるかと思います。

 もともとソースネクストでは、プレインストールはやらないというポリシーで来ていました。数千円で売れるものを数十円で売ってしまう「ハードの下請け」はやりたくないという気持ちがあったんです。ですが、あらかじめ“ソースネクスト専用のパソコン”として選んでいただくならいいだろうと考え、今回「ZERO」シリーズを乗せたノートパソコン「ZERONOTE」を限定発売することにしました。

マウスコンピュータ製ノートパソコンに「ウイルスセキュリティZERO」「筆王ZERO」「携快電話ZERO」をプレインストールする「ZERONOTE」。価格は9万9800円で、1500台の限定発売

 ――今後、パソコンとソフトの関係はどうなっていくと思われますか。

 普及率だけを考えると、パソコンという「ハード」自体への期待はとても大きい。なのに「ソフト」が売れないというのは少し異様なことだと思っていました。例えば任天堂のWiiがハードだけ売れてソフトが売れないというのはありえないでしょう。

 そこで今、5万円台の低価格なノートパソコンが出てきたというのはとてもいいポイントだと思うんです。ハードとソフトが価格的にバランスをとれていなかったのが、徐々に改善されているのではないでしょうか。そこに合った、まったく新しいソフトを提供していこうというのが今後の目標ですね。

 ――ありがとうございました。


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