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企画書は作るな! わずか2ヵ月で社運をかけたプロジェクトを完成させる方法とは

「USB事件」起こしたソースネクスト社長の“勝つ”流儀

2008年09月01日 12時00分更新

文● 盛田 諒/トレンド編集部

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コスト高は当然のこと、シンプルに結果だけを追いかける

 ――コストの高いUSBメモリーに転換することに迷いはありませんでしたか。

 そこはとてもシンプルに考えています。たとえば「1980」シリーズは価格をそれまでの1/5にした、それなら5倍売れるようにすればいい。実際に市場に出したところ、8~10倍売れたという「結果」が出ました。

 今回も同じで、利率が0.8倍になったら売り上げを1.25倍にすればいいだろうと。実際にフタを開けてみれば、量販店からの事前注文数はCD-ROM版が3割、USBメモリー版が7割と圧倒的に高かった。これはいけるのではないかと思いました。競合のCD-ROM版を買うより、「Uメモ」を買ったほうがいいというお客様も出てくると思います。

販売用の什器は吊り下げタイプで、本棚のような「パソコンソフト売り場」のイメージから比べると革命的に変化している

 ――これだけコンパクト化すると、売り場も拡大していきますね。

 パソコンソフトのコーナーだけでなく、パソコン本体の売り場や、USBメモリーの売り場にも置かれていくと思います。とはいえたとえば年賀状ソフトを欲しがる層に「USBメモリー」というメディアが市民権を得られているのか迷いもありました。USBメモリーそのものは売れているので大丈夫だろうと判断しました。

 ――社内外での反対意見はありましたか。

 今回、お店の反対は今までの中で最も小さかったですね。「1980」シリーズや「ZERO」シリーズは(利率の関係で)反発がありました。ただ、反発が大きいほど成功するというケースも多かったので、反対意見がないのは逆に不安です(笑)。いずれにせよ、決めるのはお客様です。9月5日からの3日間で結果は分かるだろうと思っています。

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